ディズニーやジブリがすべて やさしい世界とは限らない。
悲劇やスペクタクルにおいて、人が死ななかったり、みな善良で優しかったらドラマにならにゃい。
タローとジローしか生還しなかったから悲劇であり奇跡の物語だったはずの南極物語。
ディズニーでリメークしたら 全頭生還とかいう締まらない話になってまってね。
ナルニア国物語だって 派手に戦争しておきながら、最後はご都合主義な復活の薬で戦死者ゼロというまぁディズニールールに則っている。
ジブリはどうか。
悪人はいるのか?
いる。
われらがムスカ大佐。
27歳で大佐に上り詰めた野心家。
ゴリアテも手段にすぎず、部下である黒メガネのことなんか 使い捨てにしか思っていない
殺傷数で言ってもジブリでぶっちぎり。
劇中で 「死ねぇぇ」 というセリフを吐いたのは ジブリ作品で彼くらいじゃないかしら。
二人目は トトロの
「この靴 メイちゃんのでねえか?」って余計な口を叩いた村人だ。
余計な心配をかけた上に
おかげで村人全員で池浚いをする羽目になったではないか。
3人目は
ご存じ
「あたし このパイ 嫌いなのよね」
の彼女だ。
クシャナ殿下や湯婆婆なんて目じゃない
感じの悪さで言ったら ぶっちぎりだ。
彼女のばあさんが とってもいい人であるがゆえに、反面、 超悪い。
悪人が出てこない 優しい世界だけでは物語が締まらない。
魔女宅において、唯一の悪を煮しめてできたパイこそが 彼女なのだ。
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