■中国ハイアール、米GEの家電事業を買収 6300億円
(朝日新聞デジタル - 01月15日 21:04)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3805650
家電の世界は厳しいと改めて思う。とある経済系メルマガの解説が参考になる。
●中国の家電大手、海爾集団(ハイアール)が130年の歴史を持つ米ゼネラル・
エレクトリック(GE)の家電事業を54億ドル(約6300億円)で買収すると
発表した。2014年のレノボ・グループによる米モトローラの携帯電話事業など、
ここ2〜3年、中国が米国の主要企業や事業を相次いで買収しているが、
その速さと規模は想像を絶する。ただでさえ四面楚歌(そか)に陥った
韓国企業には重大な脅威だ。
中国企業との競争で生き残る道は1つ、絶え間ない技術革新だけだ。ハイ
アールは今、中・低価格市場にとどまるが、遅くても5年以内にサムスンや
LGのプレミアム市場に進出するのは明らかだ。その前にサムスンとLGは
「IoT(モノのインターネット)」やスマートホームなどで世界標準を
主導し、産業のパラダイムを変える必要がある。家電や半導体、自動車など
をリードする企業がどう協力すれば、世界市場で領土を広げられるか答えを
出すべき時だ。
日本経済新聞2016年1月22日韓国毎日経済新聞より
★GE家電事業ハイアールへ売却とのニュースで一番驚いたのが、GEがまだ
家電事業を保有していたこと。
GEは世界で1位か2位になれる分野にのみ注力して当てはまらない事業は
売却するとの方針を30年前に決めて実行してきた。
この選択と集中によってGEは強い企業に成れた。
電子事業も、30年前に既に、構造的に汎用品が多くて開発などに力を入れ
ても利益が出しにくいとして、追い上げが急だった日本企業たちを見て売却
を決めた経緯がある。
争って日本企業と張り合う手段もあったが、日本企業に勝っても、次は韓国
や台湾企業が、その次には中国企業が安さを武器にのしてくるだろう。だから
頑張ってもその価値が得られない分野ゆえ、早めに手放そうとした。
そしてその決断は正解だったと、今の日本企業や韓国企業を見て驚く。
そのGEが縮小したとはいえ家電事業を未だに保有しているのは、創業者の
発明王エジソンへの義理だったのだろうか。
エジソンへの郷愁も、急速に進む産業革命、IOTの前では無意味であり、
邪魔となったのだろう。
他の分野では他の事業との相乗効果が見込まれるが、家電事業にはないから。
上記記事の韓国LGへのコメントを見て、GEが見ている戦略や長期視座を
韓国が持っていないことが浮かび上がる。
売上げで世界のトップシュアを得ても、過大な開発費と過当競争による販売
価格で赤字になる可能性も高い。今、家電で利益が出ているのは、ダイソンや
アイロボット等の新しい視野の商品を作って高い価格で販売できている企業
ばかりだ。
韓国は日本の失敗をそのまま繰り返そうとしている。
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