焦点:南シナ海より「台湾問題」、独立派圧勝で警戒強める中国
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=3809964
とある経済系メルマガの解説が参考になる。舵取りは難しそうだ。
●台湾で16日、総統選挙が投開票され、台湾独立を志向する最大野党・民進党
の蔡英文主席(59)が大勝した。中国との融和路線をとる国民党に代わって
民進党が8年ぶりに政権を奪回し、台湾で初の女性総統が誕生する。民進党
は中国が台湾との交流の前提とする「一つの中国」の原則を認めていない。
総統選には3人が立候補したが、事実上は蔡氏と朱氏の一騎打ちだった。
中央選挙委員会(選管)の開票結果によると、蔡氏は約689万票(得票率56.1%)
を獲得。朱氏の約381万票(同31.0%)を大きく上回った。
同時に投開票された立法院(国会、定数113)選挙でも民進党が過半数(57議席)
を大きく上回り、68議席を獲得した。民進党が政権を握ったものの、一貫
して少数与党だった2000〜08年の陳水扁政権に比べ、安定した政権運営が
可能になる。
日本経済新聞 2016年1月17日
●韓国のアイドルグループ「TWICE」で活躍する台湾出身のツウィ(周子瑜)さん
(16)が16日までに、「台湾独立派」との批判に対してビデオで謝罪し、
「中国はただ1つ。海峡の両岸は一体だ。私は中国人であることを誇りに感じ
ている」と訴えた。台湾はもとより、中国本土でも中国の「圧力」を疑う声
が挙がるなど、16日投開票の台湾総統選の票の行方にも影響を与えた可能性が
指摘されている。
台湾メディアなどによると、周さんは昨年11月、韓国のテレビ番組で、台湾
出身であることをアピールするために、韓国国旗とともに台湾の旗「青天白
日満地紅旗」を振った。
産経新聞 2016年1月17日
★16歳のアイドルのツウィさんの謝罪VTRが大々的にTVで流れたのは
総統選投票日当日。
https://www.youtube.com/watch?v=t57URqSp5Ew
中国本土による思想締め付けと馬英九現総統の中国べったり政策が国民の
反発を呼び、台中間のサービス分野の市場開放を目指すサービス貿易協定
に反対して、2014年3月に台湾の若者たちが立法院を占拠したひまわり運動
が起きた。
メディアまでが中国に買収され、精神活動の制限を受けることに若者らは
激しく抗議した。
ひまわり運動の掲げる「自由と民主を守れ」は広く台湾人に共感を生み、
20104年の地方選挙では1つの中国を認めない民進党に票が集まった。
それでも経済界は中国本土に多く進出して関係も深くなっっているので、
中国ごますりに利ありとして民進党を嫌ってきた。
しかし、昨年9月の中国の軍事パレードが台湾を威嚇するものであったり
香港での自由と民主が失われている現状を見て、馬英九総統の新中国政策に
危機を感じる者が多くなった。
ツウィさんの謝罪は中国本土に圧力をかけられたか、所属事務所が忖度して
したものかは不明だが、いたいけな女の子にも思想を強制する北朝鮮のよう
な台湾の現状がクローズアップされ、投票前の台湾人に強くアピールした。
それが、ライバルに3百万票と言う史上最高の票差を付けて圧勝した結果に
繋がった。
中国本土は中国べったり政策ゆえ与えてきた台湾への優遇策をえさに、少し
でも反抗するならえさを採りあげたり、武力攻撃の威嚇をして新総統に従順
な親中国政策を迫るだろう。
しかし、それに乗ってしまったら、国民の信頼を一気に失い、日本の民主党
のような道を辿るだろう。
史上初の女性総統の行く手には茨の道が待っている。
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