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2016年01月17日21:16

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ボランティアの旅 2016.01.15

今年1回目の南相馬小高でのお手伝い。

都内でも本格的な寒さを感じるようになりましたが、南相馬でもそれは同じく。
到来を告げるように白鳥の姿を見ることができました。
また、午前中は雪が舞う中での作業となりました。
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1軒目のお宅は庭木の伐採です。
依頼を受けたお宅の両隣では除染作業中。
除染は表土を削って線量を下げる作業内容ですが、木の伐採は対象外。
そのため、除染作業の前段階として木や竹を伐採する依頼がボランティアセンターに寄せられます。
この作業はチェーンソーを使えるメンバーもいたことから小一時間で終了です。

続いて、2軒目のお宅に移動して依頼主さんに作業内容を確認するも、別のボランティアセンターで既に対応中とのこと。
ここでは何もせずにお昼休憩を挟んで次の現場へ。

3軒目は別チームの応援。
お宅の裏庭から主に竹を伐採する作業です。
大きく成長した竹を切り倒す時は家屋に当たる、メンバーに当たるなどのリスクがあるため要注意。
また、切り倒す以外にも、運ぶ、玉切り、枝打ちなどの工程があるため、どこがボトルネックとなっているか都度確認です。
今回は全ての工程が完了とはならなかったものの、竹を全て切り終えることができて裏庭の景観はスッキリしました。

***

4月の住民帰還を控えた街を見渡すと、個人宅の除染作業もだいぶ進み、農地も整備され、息吹が感じられるようになりました。
反面、取り壊される家屋もあるなど、寂しい変化もあります。

その街で最も活躍している人は、住民の方々もそうなんですが、除染作業員の皆さんのように思います。

それでも、除染作業の範囲は1から10全てではなく、不満を抱える人もいます。
決定事項に憤りを感じても覆ることはないので、国や行政が手を出さない部分をボランティアが引き受けているように、民間レベルでの共助で乗り切らざるを得ない局面もあるでしょう。
まあでも、これは災害時に限らず平時でも同じことが言えるように思います。

今日は今までで最も除染作業の近くとなり、彼らと連携も感じながらの作業となりました。
除染作業員というとなんだか特別な人たちのようなイメージを抱きがちですが、生活再建を目指す街の最前線で働く、僕らと同じごく普通の人。
作業の手際を見るとあまり上手いとも思えないところも、なんだか親近感があります。

彼らも共に住民の皆さんを応援する仲間なんだなとポジティブに受け止めた日でした。
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