mixiユーザー(id:2129235)

2016年01月09日08:13

368 view

『独裁者と小さな孫』(原題:The President)

 マイナー映画趣味で『独裁者と小さな孫』(原題:The President)を鑑賞。


 あらすじ。中央アジアと王政時代のイランを足して2で割ったような架空の国が舞台。16歳の少年であっても、反体制派は容赦なく処刑する独裁者の老大統領も、孫には甘かった。

 ところが、突然クーデターが起きる。娘たち家族は国外に逃がすが、事態を甘く見た大統領、自分と孫は残る決断をする。しかし、1時間も経たず事態は悪化し、護衛も失い、孫と2人、変装して国内を彷徨う羽目に。

 老大統領は必死で国外に出ようとするが、途中、自分の圧制に苦しむ国民の姿を突きつけられる。内戦で逃げ惑う反体制派と一緒になったりするうちに、徐々に。。。



 感想。「カンダハール」を撮り、国内にいられなくなったイラン人のモフセン・マフマルバフ監督の作品。ジョージア(グルジア)・英仏独の共同制作。

 2014年・第15回東京フィルメックスにて「プレジデント」のタイトルで上映され、観客賞を受賞した作品。


 確かに優れた作品で、一瞬も眠くならず。大統領が安易に反省したりしないのも良い。側近以外に彼をかばう人がいるのは、ちょっと御伽噺的だけど、そこに監督のメッセージが込められていると思う。

 微妙にココロが揺れていく大統領、無邪気なその孫の演技が素晴らしい。

 私は、キネ旬的5段階評価で、星4つと評価します。もっとお客さん、入って良い作品。
0 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する