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2016年01月05日22:28

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ミハイロフスキー劇場バレエ ローレンシア

2016 年 1 月 5 日(火)19:00 東京文化会館 大ホール

音楽:A.クレイン
振付:V.チャブキアーニ
改訂演出:M.メッセレル

< キャスト >
ローレンシア(エステヴァンの娘): イリーナ・ペレン
フロンドーソ(フアンの息子): イワン・ワシリーエフ
ドン・フェルナン・ゴメス・ド・グズマン(カラトラヴァ騎士団の団長): ミハイル・ヴェンシコフ
パスクアラ(ローレンシアの友人): タチアナ・ミリツェワ
ハシンタ(村の娘): アナスタシア・ソボレワ
メンゴ(ヴァイオリン弾きの農民): デニス・モロゾフ

指揮:ヴ ァレ ンティン ・ボ グダ ーノフ
管弦楽:ミハイロフスキー劇場管弦楽団

毎年、年末年始に来日してくれるミハイロフスキーバレエ。今回の来日でもいろいろな演目が予定されていますが、全く観たことのないこの作品を選んで観に行って参りました。

ストーリーを簡単に書くと、

スペインの農村が舞台。青年フロンドーソが恋する美しい娘ローレンシアに結婚を申し込んでOKしてもらうまでが第一幕。その合間に、横暴な領主が出てきて、村の美しい娘を手籠めにしたりする。ローレンシアにもつきまとうが、一幕ではフロンドーソが守り抜く。第二幕、フロンドーソとローレンシアの結婚式。ここはパドドゥもあって華やかだが、その最後に領主がやってきて二人をつかまえ、ローレンシアを手籠めにしフロンドーソも(たぶん)拷問されたりする。ひどい格好で城の外に出されたローレンシアは、二人を心配して集まってきた村人たちをたきつけて反乱を起こし、領主をうちとり、フロンドーソも解放。最後は勝利した民衆達の勇ましい勝利の踊り。

というわけで、女子的な視点では女性の扱いがあんまりでひどい!と思ってしまう。しかし、マリインスキーで観た愛の伝説に引き続き、何とも社会主義的な香りのするストーリー。音楽もザッツおロシアでした。

とはいえ、公演はなかなか楽しかったです。ミハイロフスキーバレエを観るのはずいぶん久しぶりなのですが、若いダンサーが多くて元気がよく、そして皆さん美しくて本当にお上手。同じサンクトペテルブルクにあるマリインスキーは宮廷バレエのような優雅さが持ち味ですが、ここはもう少し勢いがあって、味としてはちょっとボリショイに近いかな。一つの街にこことマリインスキーがあるって、サンクトペテルブルクは羨ましい街です。

今やミハイロフスキーの顔であるイリーナ・ペレン、美しいしスタイルいいし、完璧でした。彼女のジャンプはとても高いのに、ふわっと浮くような感じでまったく重さを感じない!凄いわー。ワシリエフもオッシーとのペアを解消してからは久しぶりに観ましたが、相変わらずジャンプと回転技はキレキレ。他の男性陣がみなすらりとした手足を持つ人達なので小さくて筋肉もりもりなのが目立つけど、でもこういう役は似合っていてよいと思いました。

そのほかにも、最初に手籠めにされちゃう村の娘を演じたアナスタシア・ソボレワが、すごく上手くてきれいで気になりました。彼女、1/9土にサラファーノフと組んで白鳥やるんですね。哀しい役が似合いそうだから、すごく良いのでは。あと、パドシスにキラキラの美しい王子様がいる!と思ったら、レベデフでした。顔も可愛くて手足がすらっと長くて美しくて、踊りも本当にきれい。こういうザ・王子様ど真ん中な若いダンサーは今や貴重!彼は木曜にアリ、日曜と月曜に白鳥の王子をやるのね。うー、王子観たいなあ!しかしこの週末は他の公演もたくさんあって時間のやりくりがつきません。何とも残念。

ミハイロフスキーバレエ、とてもレベルが高くて演目もクラシックの王道のものが多いし、コアなバレエファンでなくても楽しめるいい公演だと思います。来週月曜まで公演続きますので、できるだけ多くの方に観ていただけるといいな!

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