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2016年01月03日10:01

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被告人は「刑事裁判」というベルトコンベアーに乗せられるだけ

「略式裁判に発展した時点で有罪は確定」というのが、今の日本の司法システムです。

正式裁判になると法務省の関係者(検察含む)がイヤな顔をする(書類を書く事件が増えるから)だけで、まぁそれは略式とはいえ「有罪として起訴した検察官」の責任だからしゃーないですわね。
日本の司法システムにおいて、情状だったり各論的な理由において「無罪」には絶対になりません。 彼らが起訴する理由は「法令に違反した事実と理由」があるからにほかならず、全うに争っても勝ち目はないのです。

そのいい例が駐車違反や速度超過などの略式裁判。
「運転中突然激しい便意を催したため、やむを得ず駐車禁止区域に車両を駐車し、用便を足した後に戻ったら検挙されていた」
こういう例なんて運転者本人でなくても、まわりに一人や二人はいることでしょう。

このような案件だって とどのつまりは
 ・駐車禁止の場所であるかどうか
 ・駐車禁止の除外適用があるか(障害者の除外標識そのた)
だけですから。 言い換えれば上記二つを満たしていれば「罪は成立する」。お前らの個人的な理由など知ったこっちゃない。 というのが検察の考え。

この彫り師も同じです。 「医師法に違反したから有罪」。もし彼が検挙当日有効な医師免許でも提示してこない限り「無罪」にはならないんですよ。 それどころか各論的な理由をつけて法廷で反論なんか始めたら「コイツは罪を犯していながら反省の色がない」という不条理な理由をつけて裁判所は検察の求刑通りの判決を言い渡します。

日本の検査tの有罪率99.9%という数字は、こういう刑事裁判システムによって作られているのです。
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■「タトゥーは芸術」彫り師、異例の法廷闘争決意 「ライセンス制の導入を」
(ウィズニュース - 01月02日 10:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=3785970

タトゥーの彫り師に対する、医師法違反容疑での摘発が拡大しています。取り締まりを受けた彫り師の側は、どのように受け止めているのでしょうか。無罪を主張し、法廷闘争の道を選んだ男性にインタビューしました。
【写真】彫り師の現場「針は使い捨て、滅菌器も設置」 恋人の名前は「お断り」

罰金を拒否、異例の法廷闘争を決意
 大阪府吹田市の彫り師、増田太輝さん(27)は昨年4月、大阪府警に店を捜索され、警察官から「タトゥーを彫ってますね。許可を得ていないと医師法違反ですよ」と告げられました。逮捕はされなかったものの、複数回にわたって取り調べを受け、8月に医師法違反の罪で在宅のまま起訴されました。

 しかし、法律に対する疑問をぬぐえなかった増田さんは、異例の法廷闘争を決意。吹田簡易裁判所による罰金30万円の略式命令を拒否し、正式裁判を申し立てました。先月25日には、大阪地裁で公判前整理手続きが開始されました。

 主任弁護人の亀石倫子弁護士は「タトゥーは人類が古代から脈々と受け継いできた、身体装飾の表現。医師でなければタトゥーを入れてはいけないとなると、タトゥーを入れたい人の自己表現の権利まで侵害される。摘発は職業選択の自由や表現の自由など、憲法上の価値に対する配慮を欠いている」と主張。無罪を訴えています。
練習台買って出てくれた家族
 増田さんへの一問一答は次の通りです。

 ――彫り師を目指したきっかけは何だったのでしょうか。

 小さい頃から、絵を書いたりプラモデルをつくったりするのが好きでした。高校生の頃、音楽イベントでタトゥーを実演しているのを見て、彫り師の仕事に興味を抱きました。いくつかタトゥー・スタジオを見学して、「彫り師になりたいんです」と話したら、「自分自身も入れないといけない」と言われて。卒業後、左腕にウサギのタトゥーを入れたのが最初です。

 ――そのまま、すんなりと彫り師に?

 いえ、建設現場の監督見習いや作業員など昼間の仕事をしながら、夜にタトゥーの勉強を続けていました。朝方、仕事が始まる直前まで絵を描いていましたね。彫り師は自分の体を使って練習するので、僕の足なんかグチャグチャですよ。後で塗りつぶしたから真っ黒になっています。

 家族にも練習台になってもらいました。母親は内心、反対していたと思うのですが、「どうしても彫り師になりたい」と伝えると、「じゃあ入れてよ」って。手の指にクモの巣とクモを彫りました。兄貴も練習台を買って出てくれて、右腕から胸にかけてトライバルという民族的な模様を入れさせてもらいました。そうやって練習を重ねて、自分の店を開業したのが2011年ごろのことです。
針は使い捨て、滅菌器も設置
 ――利用客はどのような人たちですか。

 世代は20代〜30代後半、会社勤めの方が多いです。あとは、美容師さんとか、医療関係とか。亡くなったご家族やペットの命日を入れたこともあります。ただ、「恋人や夫婦の名前を入れてください」という依頼は基本的にお断りしています。やはりいつ別れることになってしまうかわかりませんし、勢いで入れて後悔してほしくないですから。実際、お断りした数カ月後に連絡を受けて、「入れなくてよかったです」と感謝されたこともあります。

 ――暴力団関係者も来るのでは。

 まったくないです。あらかじめ用意した「施術同意契約書」に、暴力団関係者や麻薬中毒者、感染症にかかっている人には施術できない旨を明記し、サインしてもらっています。こちらもトラブルは避けたいですから、身分確認などはきちんと行っています。

 ――衛生面は大丈夫ですか。
 
 針やインクを入れるキャップは使い捨てですし、ベッドやライトは、1回1回ラップやシートで覆っています。グリップやチューブなどの器具を消毒するための滅菌器も置いています。この滅菌器がないと、タトゥー・スタジオは開けないんです。
「ライセンス制の導入を」
 ――摘発についてはどう受け止めていますか。

 警察や検察の取り調べでは、「アートメイクと一緒でタトゥーも無免許なら医師法違反です」と言われました。でも、アートメイクとタトゥーでは目的が違う。タトゥーは芸術であり、作品です。それが医師法違反にあたるだなんて、思ってもみませんでした。僕はこの仕事に誇りを持っていますし、確定申告の職業欄にもはっきり「彫り師」と書いています。

 18歳未満にタトゥーを入れると、(自治体によっては)青少年健全育成条例違反になります。刑事さんに「であれば、成人には彫っていいはず。医師資格が要るという法律はおかしいのでは」と反論しましたが、流されてしまいました。彫り師になるために医師免許を取らなければいけないというのは、あまりにハードルが高過ぎる。医師免許がとれたとしたら、普通はそのまま医者になりますよ(笑)。

 ――だからと言って、まったく野放しにするのはマズイのでは。
 
 海外と同様、タトゥーのライセンス制を導入するべきではないでしょうか。昔から彫ってきた人たちが「今さらライセンスなんて」と思う気持ちはわかります。でも、逮捕者が出ている以上、このままグレーな状態ではいられないと思うんです。放置すれば、警察の目を逃れようとモグリが増えて、かえって地下化しかねない。ライセンス制にして、彫り師の仕事をきちんと認めてほしいです。
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