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2015年12月28日20:40

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『高橋源一郎×SEALDs 民主主義ってなんだ?』(河出書房新社)これはメチャクチャだ。

■高橋源一郎×SEALDsがデモを振り返る「女性スピーチは未来への想像力がある」
(ウートピ - 11月10日 07:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=184&from=diary&id=3704779

高橋源一郎が、悪い。

アナキストがアナキストの認識目的と、その認識目的に沿った視点で仕切っている。

O君が知識でか、感性でか知らないが、100%ではないが直感的にそのブレに抵抗感を示してる。

U君なんか、もう、暴走牛的思考だな。近代憲法は国民が国家を縛ったものだということ、理解していない。


読んだことない人は好む必要はない。

読んだ人は、批判を言うべきだろう。


高橋源一郎は散々引っ掻き回しておいて、ようやく、国家という枠組みの中で民主主義を考える方が役立つかもしれないなんて言ってるが、(P.159)

高橋源一郎は出だしからしてずれている。
P.129「デモス=民衆、クラトス=政治体制」。この「クラトス=政治体制」の定義がそもそもずれているはじまりだ。支配(権力)が、政治システムの話になっている。
高橋源一郎の民主主義論は、「民主主義とはなんだ?」といいながら、democracy=(人民支配、人民主権)を実現するための、仕組み、道具(ツール)の話にスライドして、道具の話きりになっていく。まるで魚を釣るという目的が、釣竿の種別、選択の話、仕掛けのバリエーションの話になっていく。結局、認識目的がdemocracy=(人民支配、人民主権)から外れっぱなしだ。はずれた認識に沿ってああでもないこうでもないと、democracy=(人民支配、人民主権)を実現するためのツールの話を、democracy=(人民支配、人民主権)を実現するという認識目的を持たずに、「(人民支配、人民主権)はアナキズム(無政府主義)でしかありえないが、お前等それを理解できないでdemocracyなんて議論しているのだから、そのレベルで、じゃあ、どんなツールがあるか披露して見せよう。お前らの言ってるdemocracyはこれらツールの話なんだよ。」といってる感じ。
おそらく、無政府主義が実現したところが人民支配、人民主権であって、それ以外は、人民支配、人民主権はなく、政治体制の在り方という、democracy=(人民支配、人民主権)を実現するためのツールが、democracyだという認識だろう。その認識を国民に認識させるのが高橋源一郎の「民主主義ってなんだ?」の認識目的だろう。

democracyへの認識目的が、「人民支配、人民主権を実現する」というところにない。
アナキズムをどのようにして実現するかという、ツールの話をさせた方が、高橋源一郎の認識目的に沿って主体的に選択した視点が浮かび上がってくるだろう。
それについては一切語らない。

democracyへの認識目的が、「どうせ人民支配、人民主権なんてアナキズムでしか実現できないのに、democracy、democracyとバカの一つ覚えみたいに言ってるお前たちには、democracyがいかにどうしようもない政治システムの種別、選択、道具そのもののことであるかわかってないから俺が披露してやろう、良く考えてみろ」というところにある。一口で言えばそれが高橋源一郎のスタンスだ。

だから、近代憲法の意味も、国家の意味も、法律の意味も、まったく素通りだ。

せめてもの言いぐさが、国家という枠組みの中で民主主義を考える方が役立つかもしれないなんていう主旨の発言だ。(P.159)
ここは高橋源一郎の認識目的である「アナキズムへの招待」「アナキズムではない、お前らの論じる民主主義への見下し」からはずれて、「その程度の民主主義でも役に立つとすればアナキズムでない場合に限定しての、民主主義の利用価値はあるのか、どんな利用価値か?」という問題提起に言及したところだ。だが、言及したまでだ。高橋源一郎はこの議論には距離を置いて踏み込まない。踏み込むだけの思索はない。

経験的意味定義としての民主主義定義を、そういうスタンスで高橋源一郎は披露している。
すなわち、【人民支配、人民主権という本当のdemocracy】を実現するためのツールにdemocracyという看板(経験的意味定義)を掛けて、経験的意味定義、本質定義をしている。
曖昧主義に向かっている。


学生に国民に披露するなら、そんなあやふやな曖昧主義でこんな本を出すな!本が売れるというだけの目的か?

【了】


<追記>
『高橋源一郎×SEALDs 民主主義ってなんだ?』(河出書房新社) この本はdemocracyの本としては評価しないが、今、現実のシールズの政治的運動は、高く、評価しなければならない。

【関連日記】
こういうでたらめ記事、デタラメ学問をオブキュスランティズム(曖昧主義)という。democracy【人民支配、人民主権】と立憲主義は別の問題ではない。人民支配、人民主権と同一線上のものだ。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1949037298&owner_id=38378433

「民意」か「民主的手続き」か
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1949055457&owner_id=38378433


<追記2>
高橋源一郎というのは本当にずれている。この主張など噴飯ものだ。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1949124663&owner_id=38378433

<追記3>
難しいこと言っても国民は理解デキナイ。だから難しいこと言うなという小田実の言葉を高橋源一郎はシールズに言ったがあれはでたらめだ。じゃあインテリゲンチャがその難しいことを理解しているのか?
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1949108636&owner_id=38378433

<追記4>
第16-0021  とある日記へのコメント・・・「憲法97条の削除」と「自民党の改憲の認識目的」と「democracy」
http://reef100.blog.fc2.com/blog-entry-6017.html
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