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2015年12月24日01:11

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映画「マンデラ自由への道」



WOWOWは、月100本以上録画するものの、視聴できる時間が仕事も有る為に、

どう頑張っても月に20本程度しか見られない。

その中で 「マンデラへの道」「こわれゆく女」が特に印象に残った映画だった。

マンデラへの道は、弁護士ネルソン。マンデラ氏がアパルトヘイトを続ける政府に我慢できず

黒人を率いて抵抗運動を続け、南アフリカ大統領になるまでの戦いを感動的に描いた

映画だ。1962年に逮捕され、終身刑を受けて一年後にルペン島に送られ27年も獄中に

ありながら一緒に投獄された仲間5人と団結して正義を訴え続ける姿に胸を打たれる。

戦いの当初、キング牧師と同じようにバスボイコットやデモ中心の非暴力だったが、

釈放を求め収容所前に集まった群衆に警官が無差別発砲をする光景を目撃してからは、

目には目をと暴力で対抗、政府機関を焼き打ちにするシーンが描かれる。

そうした非常事態が生じている事が国の経済活動にも影響が及んでいるのを黙視できなくなって

大統領が、マンデラ氏の接見待遇を改善、ついには無条件釈放され、国家の大臣として

政府に協力してくれないかと持ちかけられるまでになる過程が克明に描かれる。

マンデラ氏は、それを拒否し選挙で議会内での多数を占める道を選ぶ。

白人中心の政治が続いている中で、最終目標のアパルトヘイト廃止を実現させるためには、

自らが民衆大多数の支持を得て大統領になるしかないと、はっきりと自覚したに違いない。

そこに至るまでには、政府の機関、南アフリカ会議が共同統治を受け入れた際、白人と黒人の

対立が激化、又黒人のズール族が黒人を無差別に殺戮をするなど混乱が生じたり、

共に戦ってきた元ソーシャルワーカーの妻ウィニーとの戦略の違いでの別離などが映像を

埋め尽くす。選挙前、政府内の要職に就いたマンデラ氏が、テレビ演説を通じ、

民衆の中の一人の女性から受け取ったメモをゆっくり話し始める。

「Don' tallk about peace! We had had enough.Mr.Mandera, no peace,Givve us weapon,

No peace!]( マンデラ氏よ、平和なんてもう真っ平だ。武器を頂戴!)とそのメモに

掛かれている事を紹介した後で、マンデラ氏が自らの答えとして語る言葉の

何と分かり易く感動的なことか!

「道はただ一つ。それは平和。これはあなた方が聴きたくない答えだと云う事は、

は知っている。が、私はリーダーだ。そして私がリーダーでいる限り、リーダーシップを

取って行かなくてはならない。私がリーダーである限り、私はあなた方が間違っている

場合は、間違っていると、常に言わなくてはならない。私は死をも厭わず闘争に命を捧げて来た。

27年を獄中で過ごして来た。しかし、私はあなた方にノーと言いたい。

私は復讐ではなく赦したい。私が赦せるなら、あなた方も赦せるに違いない。

我々は戦争に勝てはしない。が、選挙には勝てる。だから、私を支持して下さる皆さん、

どうか家で穏やかに過ごして欲しい。そして選挙の日が来たら、ぜひ投票を!」

又大統領となった後、大群衆を前にして語りかける中でも言葉も誰もが分かり易く、

印象的なフレーズだ。[People learn to hate. There can be taught love.

For,love come more natural to the human heart.]

(人は憎しみを学ぶ。そうであるなら愛も学べるはず。というのは愛を人間の心

に元来備わっているのだから。)

杉原千畝さん同様、抑圧される人々を救ったネルソン..マンデラ大統領の感動を呼ぶ

生き様を描いた、この物語は、映画ファンとしての喜びを与えてくれる珠玉の作品だった。

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