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2015年12月22日19:07

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子供の頃

子供の頃、訳分からん奴が居た。

ほんとに子供の頃、小学校低学年とかそれ以下の頃だったんだけど
I君という子が引っ越しする前の家の近所に居たんです。

家からして色々謎が多かったんだけど。

家に時々入れて貰っていたんだけど、親御さん見た事がない。
でも家の何処かに居るんだわ、飲み物(凄い独特の風味の謎のお茶)がテーブルに置かれて
たし。

おやつの時間になると、いかなる場合でも帰ってしまう。
おやつ何だったの?と聞くと。いつも「ラーメン」と答える彼。

彼の家のインコは、円形脱毛症?だった。
二代目も円形脱毛症?になってた。


変わった話の一つに、下校中に突如下校の隊列を離れ、突然公園に入りジャングルジムに
登りだしたと思ったら、そのまま足を滑らせ滑落し、ジャングルジム下にあったベンチの背もたれ
を支える柱?に尻を強打し、ズボンの後ろ側を派手に破く。
泣いてるので見かねた友人たちが、お尻みせて?と傷を見ようとしたら丁度肛門が丸出しに
なる破れ方をしていた。


また別の日、彼はマッチを持っていた。
うちは火気は厳しく禁じられていた為、持ち出す事はおろか、触る事も出来なかった。

そんな自分をよそに彼はマッチに火を付けはしゃいでいた。
最初は火を付けて消すだけだったのが、紙等に火をつけ始めひどく喜び始めたので危険を
察知したのか、自分は彼をなだめつつ、夕方だったのもあり自分は家に帰ったのだけど。

その日の夜、だだっ広い田んぼのど真ん中にあったボロボロで倒壊しかけた小屋と、刈り終え
た稲の藁を干していたものが燃えて騒ぎになったらしい。

何がどうなったのかは知らないけど、警察かなにかに捜査されて火を付けて遊んでる彼を近所
の人が目撃してたらしく、色んな所で派手に怒られたらしい。
以降彼は火のつくものを極端に恐れるようになった。
笑えるほどに。


あと、自販機の下の小銭を拾うのが上手かった。
なんか自作?の針金で作った道具をいつも持ってた。
いつものように駄菓子屋の前の自販機の下を探ってたら、駄菓子屋の婆さんに見つかり捕まって
親元に連行される騒ぎになった。
次の日、もう棒を持っておらず、寂しそうに自販機の下を見つめていた。


あと近所に小高い丘があって、そこを住宅地として造成する為、一本の曲がりくねった道路が敷
かれ舗装された。

丘のてっぺんから彼は自転車で滑降するというのだ。
自分は丘の中程から見てたのだけど、調子良く走り始めた彼の自転車、かなり速くなった辺り
で、彼のブレーキワイヤーが外れた所が見えた。
何かの部品が、自分の横に居た別の友だちの額に当たってその友達が泣いた。

自転車の彼はカーブを曲がりきれずコースアウトの後、自転車から放り出され丘を滑落。
自転車は勢い良く斜面をくだり、段差でジャンプした後に麓の民家の玄関へと吸い込まれていく
ように消えた。
彼は土煙をあげながら丘の麓まで直送されていった。

驚いて(実は、こうなる気がしていた)自分と友達は、彼を追いかけて、見つけた時に彼は下半身
丸出しだった。
ズボンとパンツはセットで坂の中ほどの木に引っかかっているのを見つけた。

自転車は麓の民家の玄関につっこみ網戸を突き破って家の中に入っていた。

尻を傷だらけにし泣いてる彼にズボンをはかせ、とりあえず家まで連れて帰るも、親御さんは
家におらず、一緒に来ていた友達の親御さんに事情の説明と自転車の場所を説明し解散。

滑落した彼は

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