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2015年12月17日00:14

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寒さ故の楽しみで悩む日々のたわごと

寒くなってきましたね。
いや、今日は割と暖かかったか?
と、油断すると風邪ひくんだよなぁ。

どうもどうも。
あおでございます。

寒くなってきた事もあって、最近お風呂が恋しくて。
いつもはシャワーで済ませてるんですが、時々ちゃんとお湯を張ったり、近くの温泉施設に行ったりしてるワケですよ。

自分、風呂好きなんですよねぇ。

平気で2時間とか入ってる人なんで、よくね、人と温泉行くと待たせてしまう(苦笑)
それでもね、名残惜しい想いを断ち切って上がってるんです。
一人で温泉行くと3時間でも足んねぇみたいな感じになるし。

もちろんずっと入ってる訳じゃないです。
温まって、ちょっとボォ〜っとしながら涼んで、またお湯に戻る。
これをひたすら繰り返す。
もう、最高のルーティンなワケです。

でも、そんな大好きな風呂にも弊害というか悩みがあって。
あまりにも長風呂になるから、他の事への時間がなくなるといふ(苦笑)

平日にお風呂に入ると、他に何も出来なくなってしまう。
時間的にちょうど同じ位だから、映画・オア・風呂みたいな感じです。
お休みの日にしても、時間的に遅いっていうのもあるけど、温泉施設とか行った日にはそれでもういいかなって気になってしまう。
大満足なのは確かなんですが、もうちょっとやりたい事もあるのも事実。

そこら辺のジレンマに悶える日々を送っております。

映画の感想とか考えたりするんですが、脳が弛んでるから上がると忘れる事も多くて(苦笑)
結果あまり役に立たない事も多いし。
でも脳が弛んでるからこその発想が出たりもするんですが。
前回の日記の最初のくだらない文章とか、まさにそれですしね。

う〜む、悩ましい!

ちょっとすぐには答えを出せそうもないので、お風呂にでも入って思考してきます。
っと、その前に弛んだアタマで考えたりもした(けど考えがまとまらなかった)先月観た映画の感想その2をば。
今回は2作だけなんですが、両方ともちょっとというか、かなり長いです(苦笑)
最後まで読んで頂ける内容ならいいんですが。



『エイプリルフールズ』

観終わった後、何度も呟いていた。
「まいったなぁ」
まさか、これ程とは。
お父さん、お母さん。
あおは、もう、だいぶ普通から離れた場所に来てしまったようです。
つまらないを通り越して苦痛すら感じた映画。
それがこの『エイプリルフールズ』でした。
本当に終盤は「早く終わんないかな!」って祈るような気持ちだったんですが、その原因として大きいのがスタンスの違いと言いますか。
本当にこの映画ってノリ重視というか「こまけぇコトはいいんだよ!」って作りなので、映画にある程度のロジックとか「まじめさ」を求める人には絶望的に向かないと思います。
あ、ここでの「まじめさ」っていうのは「映画としてのまじめさ」ですね。
例えば、この映画は登場人物たちが様々なウソをついていく訳です。
なんだけど、そのウソがウソとして成立していないというか、ウソとしてのリアリティが無さ過ぎるというか、もうちょっとちゃんとウソつけよって言いたくなるんですよ。
宮家の人がさぁ、札束持ち歩いて買い物とかしないでしょう。
今のご時勢に部外者があんなに堂々と白衣着て歩けるとは思えないよ。
細かいって思うでしょうが、こういう部分にこそ作品としてのまじめさって出ると思うんですよ。
特にここら辺のウソって物語の起点になるウソですからね。
そこはちゃんと信じてもおかしくないウソを用意するべきでしょう。
劇中では見事に騙されてますが、あんなクオリティのウソで騙されてるとか、すげぇバカっぽい!
それ以降のまじめさに関しても、推して知るべし。
特に作品のメインとなる松坂桃李と戸田恵梨香の話が酷い。
もう色々酷い。
なにそれ?
本気?
勘弁してよ!
そういった想いが次々と浮かんではガッカリさせられる。
このストーリーラインに関しては「それはない!」っていう展開の連続。
もう何度「いや、まず救急車呼べよ!」って思った事か。
で、最終的にウソついたら問題解決!みたいな展開になるという。
いやいやいやいや。
ふざけてんの?
いくらコメディでもちゃんとしなきゃいけない部分はあるでしょ?
物語としての破綻が酷すぎて、コメディとして楽しむ以前の問題なんですけど。
『ギャラクシー街道』は単純に笑えなくて面白くなかったけど、『エイプリルフールズ』はその前の段階で笑えない。
いろんな意味で笑えないよこの映画。
物凄く偉そうな言い方になってしまってアレなんですが、もっとちゃんとしよう?
ちゃんと考えよう?
おかしいから、絶対。
もっと、まじめに、作ろうよ。
本気でね、しんどかった。
ここまで書いておいてなんですが、正直良かったところもあります。
寺島進の話は途中までは良かった。
ちょっとグッとくるところもありました。
が、最後はやっぱりどうかと思う展開になるという。
老夫婦の話も、途中の一瞬は良かった。
パーツでみると良かった。
でも、大部分はどうかと思う。
他の話に関しては、特に大学生のとか、やるならもっとちゃんとやれよと。
あんな程度の扱いならやらなくて良くね?
とりあえずエピソード増やしました感が強い。
他の2つに関しては、なんだかなぁだよ(苦笑)
とりあえず最後はドン引きでした。
そんな感じにね、観終わった後は超ガッカリだったんですよ。
なんですが、本当の絶望はこの後にあったという。
あまりにガッカリだったんで、ちょっと溜飲を下げるためにも世の中の評価を見たんですよ。
これは相当けなされてるだろうと。
うん。
普通に評価されてるし!
なんなら面白かった的な意見の方が多いし。
マジでか!?
世の中的に、これアリなのか!?
え、こっちが間違ってるの?
ちょっと、もう、自分の感性が信じられない。
だって、お話として酷くね?
ノリがよければいいの?
なんとなく雰囲気が良ければそれで大丈夫なの?
イケイケで楽しい感じの事が行われてれば、ディティールとか話のロジックとかの部分は気にならないものなの?
そんな高度な映画の鑑賞方法、自分には出来ないよ!!!
一応言っておくと、この映画の評価ははっきりと分かれるみたいですね。
でも、全体としては肯定派が多数。
この評価こそエイプリルフールの悪い冗談なんじゃないの?
信じられない!
という訳で、延々とダメだしというか文句を書いてきましたが、実際のところはあおさんの方がマイノリティだったって話でした。
自分は割と一般的というかそこまで世間ズレしてない感性だと思ってたんですが、どうやらその認識は間違っていたみたいです。
あおが、間違っていた。
普通なら気にしない様な事を延々と述べてたみたいです。
なんか、本当に、申し訳ありません。
もっと素直な目で作品を楽しめるようになろうと思います。
あまりに気になってある人に鑑賞を頼んだら、普通に楽しめたと言ってましたし。
マジっすかぁ。
これはつまり、自分がつまらないオトナになっていたって事ですね。
思わぬカタチで真実を知ってしまいました(苦笑)
だから、あなたが気になってんなら観たらいいんじゃない?
きっと面白いよ!



『恋人たち』

誰だよ、橋口監督の新作はロマンチックな作品じゃないかなんて予想したバカ。
ド、重い。
今年イチ、橋口亮輔作品イチ、重い。
正直、お気に入りかと問われると、答えに困る。
好きだけど、ちょっと。
内容がね、辛すぎて手に余ると言うか。
色々と凄すぎて、あおさんのキャパには大きすぎるのかも(苦笑)
実際、この感想を書こうとしてもどうにもまとまらなくて。
思わず二度目の鑑賞をして来ました。
そこでようやく色々と分かったので、ちょっとでもこの作品の事が伝わればいいなと思いつつ感想を書いていこうと思います。
よろしくお願いします。
まず、内容的にどんなに暗く重くしんどくても、見事な映画。
それだけは揺るがない評価だと思います。
今作は「最愛の妻を失ったアツシ」、「地方都市で空虚な結婚生活を送る瞳子」、「同性愛者のエリート弁護士である四ノ宮」という三人の物語で構成されています。
このバランスが見事ですね。
三者三様の苦しみや悲しみが描かれるんですが、特にアツシの物語は本当に重い。
日の光など届かない、むしろ海上に光がある事さえ忘れそうな暗く冷たい海の底に沈んでいるような物語。
閉塞感、無力感、怒り、絶望。
どれもたっぷりです(苦笑)
自分の居場所だと思っていた社会の現実。
本来だったらアツシの味方であるはずの法律、そして社会制度。
それらにことごとく助けを求めた手を払われてしまう。
役所のシーンは印象的ですが、彼を助けてくれないのは担当者ではなくてその先なんです。
だからこそ、より絶望的。
ま、あの担当者もどうかとは思いますがね(苦笑)
その結果の、救われない痛みと孤独。
橋口監督は前作『ぐるりのこと』の後、ある事件によって人間不信に陥っていたそうです。
その監督の経験や想いが一番色濃く出たお話は、まるで泣きながら自分の中の物を吐き出して作られたモノに感じました。
そりゃ、苦しい。
でも、この幻想の無いナマな感じこそが、橋口監督らしいとも思えます。
それに対して四ノ宮の物語。
分かりやすく配置された立場や環境からも明らかなんですが、彼はアツシと対になる存在です。
アツシの物語が自分を受け入れてくれた最愛の人を失った故の苦しみなのに対し、四ノ宮の物語は一番分かって欲しい相手に分かってもらえない悲しみ。
自分を受け入れて欲しい。
いや、その想いを飲み込んでまで傍にありたいと慕う相手の不理解、拒絶。
言ってしまえば、アツシが手に入れて奪われた喜びを得られない段階の苦しみ。
どっちの苦しみが上って話では当然ないのですが、この世界というか、人間というのはつくづく不完全で残酷だと思わせられます。
誰もが弱いモノを抱え、容易に傷つき、傷付けられながら生きる社会。
生きていくのにね、向いてないんじゃないかな、この世界も人間も(苦笑)
そして瞳子。
この物語は少し毛色が違っていて、極端な言い方をすれば退屈な主婦の冒険の物語です。
空虚な生活を送るが故に訪れた心の揺れを描いた話なんですが、語り口が他と比べて明らかにバカっぽいんですね。
これがこの映画のミソかと。
話の内容的には全然明るくないんですが、その描写がことごとくハズした感じなんです。
あんなときめかないロマンスの始まり、初めて観たかも(苦笑)
あのおっぱいいじる描写とか、普通だったら絶対させないし、いらない(笑)
そういった思わず笑ってしまうシーンが多く、結果としてこの映画の緩衝材になってるんです。
物語としてはアツシと四ノ宮の対比で十分成り立つんですが、それだけだとあまりに重い。
この瞳子の話を織り込む事によってバランスがとれて、「観れる」映画になってる。
そうなんですよ。
この映画、扱ってる内容の割に観る事自体はそんなに辛くないんです。
時間も140分あるんですが、長いと感じる事も無かったですからね。
これがもし瞳子の話を省いた構成だったら、時間的には短くなっても、話の息苦しさから観るのがしんどくなってた可能性は高いかなと。
そのバランスが見事ですね。
で、決して大げさじゃない、さり気ない描写で笑わせる橋口監督のセンスが遺憾なく発揮されたパートなんですが(「ご飯が乱れてます」とか最高!)、同時に橋口監督的には「苦笑いも、笑いは笑い」って考えなのかなと感じました。
明らかにやり過ぎというか、「おいおい」と思う描写も結構あるんですね。
他ではほとんど劇伴使わないのに、あの自転車二人乗りの画にあの音楽乗せたりとか。
瞳子の「変身」シーンも微笑ましいを若干通り越した感はあるし、なによりも、野ション。
普通、あそこまで描写しないでしょう!(苦笑)
でも、あそこまでやられると笑うしかないというか、「おいおい」って思うと同時に緊張がふっと緩むんですね。
これは凄く上手いと思うし、橋口監督のある種の割り切った考えが見えた気がしました。
そういった意味でも面白いと思いましたね。
また、これまた面白かったのが、物語の繋がりですね。
こういう構造の映画って、如何にそれぞれのエピソードを絡ませるかに力点が置かれたりするじゃないですか。
その結果あざとさが目立ったりするんですが。
いや、別にどの映画がって話じゃないですよ(苦笑)
それに対して、この『恋人たち』はその描写が薄いんですよね。
アツシと四ノ宮の話は分かり易く繋がるんですが、瞳子の話の繋がりは凄く薄くて分かりにくい。
最初観た時は気付かなくて「あれ?瞳子の話は完全独立?ちょっともったいないというか、構造的に不完全な気がするな」って思いました。
で、二度目の鑑賞時にようやく気付いたんですが、物凄くさり気ないんですよ。
絶対に気付かない人が多いと思う。
でも、気付くと「そこか!」ってなるというか、作品全体を考えると非常に感慨深い繋げ方になっているという。
お見事ですね。
絡ませ方を抑えて三者の距離を取った事によって、作品の閉塞感の緩和というか、どこか開けた感じにも繋がってるのかもですね。
誰かのエピソードの映画ではなく、この世界の映画になったというか。
こういう映画はどうしてもそれぞれの絡みを期待してしまいますが、こういう見せ方もあるのかと勉強になりました。
で、そういった巧みな構成で紡がれる物語の最終的な帰着。
それぞれの物語に一応の救いというか、希望は訪れます。
が、個人的にはその救いのささやかさにこそ絶望するというか。
最初に観た時に思い返して、それで泣きそうになりました。
もちろんご都合主義的なハッピーエンドが待ってるなんて欠片も思ってません。
ただ、それでもあの苦しみの先にある救いがそれかと。
希望とも言えないような、幽かな光。
報いというにはささやか過ぎる、日常の中にある優しみ。
それこそがこの映画が真摯に誠実に作られた証とも言えるのですが、できれば「監督、人はその程度の救いで生きていけるものなのですか?」と聞いてみたくなりました(苦笑)
でも、確かにそういうものなのかもしれませんね。
日常のふとした事の中にこそ救いはあって、それによって何とかバランスをとっていく。
中には苦しみに倒れてしまう人もいますが、多くの人がやりきれない想いを飲み込み、身体を裂かれるような苦しみもやり過ごして、前へ向かう。
そう、「それでも人は、生きていく」んです。
そういった意味で、この映画の本質は人の持つ強さや逞しさなのかもしれませんね。
この映画はそのタイトルの響きと違い、ロマンチックではないし美しくもないかもしれません。
でも、確かに愛おしい。
救いを、愛を乞う恋しい人達を描いた映画。
それこそがこの『恋人たち』だったんだなと思った次第です。
全然タイトル詐欺じゃない(笑)
まさしく橋口監督にしか撮れない、橋口監督らしい作品。
首都高の向こうに見える空とか、凄く示唆的。
普通の監督だったらもっと違う空にするでしょうね。
それに対して、あのチューリップ。
ある意味らしくないというか、ちょっとしたサービス感のある盛り方だったと思います(笑)
それもまた良し。
最初に好きかと言われたら困ると書きましたが、やっぱり好きです(苦笑)
あの橋口亮輔の7年ぶりの新作という事でどうしたって高くなる期待に見事に応えた、素晴らしい映画だったと思います。
監督、ありがとうございました!



って感じにその2が終了。
今月というか今年はもう1回お付き合い頂ければ。

では、お風呂行ってきま〜す!
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