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2015年12月16日14:04

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★▼ 1◎ 物語を考えてみた (第1758回)

新しい物語です
暇なときにでも、読んで頂けると幸いです
面白かったら「イイネ」や「コメント」等をして頂けるとありがたいです(^_^)


※無機質な文章と言われてますので、ライトノベルのような文章が好きな方は、好みが合わないかもしれません
※雰囲気が伝われば面白いかなと思います

第2話 非公開
「元魔王と勇者見習い」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1950724755&owner_id=31691303

第1話
タイトル「私は魔王でありたくはない」

――
私の名前は「ヘラン・バリ」
数年前から実家の家業を継いで、魔界の魔王をしているのだが、ちょっと悩んでいる事がある

実は今、家臣の要望により、一ヶ月後に神族が住む神界を侵略することを提案されているのだが
私はその提案を快くは思っていなくて、どちらかと言うと神族とは話し合いによる平和的交流をしたいと思ってる

しかし、魔族のほとんどは血気盛んな奴等ばかりで、口を開けば「戦いだ!」や「神を倒せ!!」などとほざいてる奴等ばかり…
これでは、私が思い描いている平和的交流が何一つ進まないから嫌になる

さらに先日、面倒な事に家臣の「メル・イガル」が『優秀な者達を揃えた』と言って、私の前に血の気が多そうな魔族を3体、立たせた
右から「悠久の魔女」「破壊のゴーレム」「駆逐のドラゴン」


『魔王さま!』
『なんだ? メル・イガル』
『今回も優秀な者達を見つけましたぞ!』
『……』
『ぜひ、この者達を神界侵攻にお使いください!』
『そう、だな…』
『いかがなさいました…? もしかして、使えないと思われてるのではないでしょうか? ご安心下さい! 私が選んだ者達は優秀な者達ばかりです』
『そう、か…』
『では早速、ご紹介します。魔女よ! 魔王さまに力を示すのだ!』

家臣に呼ばれた魔女は一歩前に出た

『魔王さま!』
『なんだ? 悠久の魔女』
『魔王さまはワタクシの力をご存知ないとお見受けいたしました!』
『そんなことはないが…』
『今からお力をお見せします!』

魔女は私の意見を聞かず、私の目の前で自らの力を示し始めた

確かに魔女の魔法はスゴかった
それは様々な物を生み出したり、破壊したりした

『いかがでしょうか、魔王さま!』
『まぁ、スゴいと思うよ…。(私の部屋が瓦礫だらけだ…)』
『では、私を侵攻部隊に入れて頂けますか!』
『いや、その…。まだ他にもいるから、それを見て決めようかな』
『そう、ですか…』

魔女は少し落ち込みながら、列に戻った
その後、岩石で構築されたゴーレムが私の前に出てきた

『魔王さま!』
『なんだ』
『次は私の力を見ててください!! きっとお喜びになると思います!』
『あぁ…』

ゴーレムは魔女と同じように、近くの物を破壊して自らの力を示した

『いかがでしょうか!』
『う〜ん…。(部屋の柱まで壊しちゃったよ…)』
『お気に召しませんでしたか?』
『まぁ、別の奴もいるから』
『そうですか…』

ゴーレムも魔女と同じように落ち込みながら列に戻った
その後も、家臣が連れてきた魔族達が、この王室で暴れて力を示したが、私の反応を見て落ち込みながら列に戻った

家臣が連れてきた全て者の力を見終わった後、私は家臣に彼らを下がらせるように言い、部屋の外に出させた

『ふぅ…』

私が一息つくと、家臣が話しかけてきた

『魔王様。彼らでは何がお気に召さなかったのですか?』
『えっ…?』
『この前もトーナメントまで組んで、優秀な人材を集めたのに、お認めになられなかったじゃないですか。何故です?』
『…色々と事情があるのだ』
『はぁ…。では、どのような人材をご所望なんですか?』
『えっと…』
『まさかと思いますが…。魔王様とあろうものが、戦禍を恐れている訳ではないですよね?』
『そ、そんなわけなかろう…』
『ならいいですが…。では、これにて私は失礼いたします』

家臣は不満が残った顔をしながら、部屋を出ていった
それから私は寝室へ移動し、寝間着に着替えた後、ベットに寝転んだ

『平和的交流をするにはどうしたら…』

そもそも、私には疑問に思うことがある
それは「侵略して何になる?」ということ
よく考えてほしい
魔族達は『世界を侵略してやる!』と口走っているが…
目的がハッキリとしていないと思うのだ

もし侵略が出来たとしたら、それにより生まれた様々な管理や新たな政治統治、さらにはお金などの物を普及等といった、面倒な事がたくさんしなければならない
ましてや、侵略を行えば、多くの地元民と戦い合うことになり、多くの血を流す事になる

実際、勇者と言われる人間がこの魔界にやってきて、私の命を奪いに来た事があった

その者の名前は「ボル」
彼は私の顔を見ると『父の仇!!』と言いながら、すぐに剣を振りかざし襲いかかってきた
私は戦うことが嫌だったので、魔力で身ぐるみを剥がした後、彼を元の世界へ送り返し、『勇者まで戦いを望むのか…』と思った事があったからだ


私は天井を見ながら、これからの事を考えた
そして、決意した
戦いではなく話し合いで交流をするべきだと…

翌日
私は家臣を呼び、彼に私の決意を伝えた
すると、家臣はとんでもなく驚いた顔をした

『ま、魔王様…! お気は確かですか…!? 魔族の王であるアナタがそのようなことを仰るなんて…。国民には、どのような説明をなさるおつもりですか…!?』
『正直に私の決意を述べたい』
『それはなりません…!』
『何故だ?』
『魔族の民達がアナタを王と認めているのは、アナタのお父様であり、前魔王でもあった「アブル・バリ」の過去の功績があったからです。前魔王は、神族と人間どもからこの豊かな土地を力で奪い、不毛の土地に追いやられていた魔族達を絶滅の危機から救ったのです。それ故に、多くの魔族は前魔王を信頼し、神族と人間を恨んでいます。そんな状況で、対話による交流を図りたいと仰ったら、暴動が起きますぞ…』
『……』
『お願いです。考えを改めて頂けませんか』
『それは出来ない…』
『そうですか…。ならば、こちらも対応を考えなければなりませんね。では…』

家臣は失望した表情をしたまま部屋から出ていった

そして、数日後
私は自分の決意を伝えようと、部下を王室に集めた

『皆に集まってくれてありがとう。今回、集まってもらったのは私の決意を聞いてもらおうと思ったのだ』

その発言に部下達がざわめいた
恐らく、戦いをすると思っているのだろう

『私は人間界に対して…』

その時、部屋のドアが勢いよく開いて、家臣が『ちょっと待った!!』と言って、入ってきた

『魔王様…。いや、魔王の名を借りた売国奴め!! 皆の者! 奴はこの魔界と我々を神界と人間界に売り渡す気だぞ!!』
その発言に部下は驚き、その一人が家臣に質問した

『メル・イガル様…。ど、どういうことですか…?』
『それはな…』

家臣は昨日、私が家臣に話した事を部下全員に聞こえるように言った
すると、部下達は更にどよめき、私を敵視し始めた
私はすぐにその真意と理由を話したが、全く聞き入れられず、取り押さえられてしまった
そして、家臣の力により、魔王としての力を奪われ、魔力によってどこかへ飛ばされてしまった……


気がつくと、爽やかな風が私の髪をなびかせた

『(ん…)』

私は左右を自然豊かな道の真ん中で目を覚ました

『ここは…人間界か…?』

私は、ぼんやりとした頭を叩きながら起き上がった
すると、荷物と腰に剣を携えた青年らしき人間が近づいてきた

『大丈夫か?』
『あ、あぁ…大丈夫だ…』
『そうか、それは良かった。ところで、君は何でこんな所に?』
『え、それは…』

私は自分が魔王だとバレるのはマズイと思い、隠すことにした

『少し空腹でね…』
『倒れたの?』
『まぁ、ね』
『じゃあ、これ食べるか?』

その人間は荷物の中から食べ物を取り出した

『いいのか?』
『もちろん』
『ありがとう…。ところで、アナタこそ何でここに?』
『これは失礼した。私は魔王を倒しにいく途中なんだ』
『ま、魔王を…!』
『そうだよ』
『……』
『どうした?』
『いや。もし良かったらなんだが…。俺もついていっていいか?』
『えっ? 俺は魔王を倒しに行くんだぞ…?』
『あぁ、分かってる。だけど、ついて行きたいんだ』
『まぁ、君が行きたいなら良いが…。ただ、どうなっても知らないからな』
『ありがとう…』
『じゃあ…』

勇者は手を出した

『えっ?』
『握手だよ。これからは仲間なんだからさ』
『あ、あぁ…』
『俺の名前は「ボル・アキラ」だ』
『私は「ヘル・バリ」』

私達は名前を言い合いながら、手を固く握手した……

―――
どうも僕です(⌒〜⌒)

今回はファンタジーを書いてみようと思いまして、再挑戦してみました(^_^)
一応、続く感じにしましたが、要望があれば続くかもしれません
まぁ、続かないでしょうね( ̄∀ ̄)

でも、いかがでしたでしょうか?
正直、ファンタジー系の話を書くのは一番苦手なんですよね…
文章能力が乏しい私にとったら
文章だけで世界観を伝えるのは出来ないんですよね(T_T)
前に書いた事があるんですが
結局、伝わったのか分からないまま
長々と文章を書き連ねてしまっただけで
途中で書くのを止めてしまった事があるんですよね


次回も読んで頂ければ幸いです(*^o^*)

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