シリア・イラクの難民受け入れについて

始めはツイートしようと思ったけど長くなるのでこちらに。

まず、我が国では中等学校まで義務教育があり、識字率は極めて高いです。

実に99%と言われています。
打って変わって途上国や失敗国家と言われるような国では、識字率など半分も満たない国も多い。
女性に限れば2割を切る事も。
これは実に、国民の半分以上が「自分の名前も書けない」「簡単な足し算引き算もできない」という事です。

そんな人達にどうやって仕事を与えるんでしょうか。
そもそも、世の中がどう回っているのかも分からないでしょう。

日本に住んでいれば、文盲と言われても今一つピンと来ないでしょう。
「字が書けない。読めない。自分の名前も書けない。足し算引き算も出来ない」なんて、日本に住んでたらまずありえない事だから。

手っ取り早く文盲の恐怖を体験するなら、独りで海外旅行すればわかりやすいと思います。
一人で異国の地を歩いてみると、店の看板や道路の標識にも何が書いてあるか分からない。
周りの人が何を喋っているかも分からない。
現地の人達は小さい子供でも出来る事が自分には出来ない。
何か看板が立ててあって、この先を進んでいいのか、危険だから進むなと書いてあるのかもわからない。
そんな中で一人ぽつんとたたずんでみれば、分かると思います。

それでも、大抵の人は平静を保てるでしょう。
何故なら、イザとなれば現金がモノを言うし、パスポートがあれば「日本の旅行者だ」と分かるので身分証明もできるから大使館が助けてくれる、と言うのもあるでしょう。

では、現金も持たず、パスポートも持たず、全くの手ぶらで異国の地に放り出されたとしたら？
「字が読めない。書けない。言葉も分からない」という事は、とても恐ろしい事だと思いませんか？



更に言えば、国が違えば言葉も違う。文化も違う。
食べ物一つとっても日本では普通に食べられるものでも、海外ではご法度だったり、食べること自体考えもしないこともある（日本人がトカゲやネズミを食べたりしないのと同じ。納豆なんかが代表例ですね。あれを外国人に食わせたら、『腐った豆を食わされた』と言われることも）

言葉が違えば意思疎通すらロクにできない。
日本で働くなら日本語を覚えてもらう必要があるけど、世界でも屈指の難しい言語だと言われ、日本人でも「日本語って難しいよね〜」と言う事があるように、一ヶ月二ヶ月勉強して簡単に習得できる代物じゃない。
そもそも、「日本に住むなら日本語を覚えろ」なんて言おうものなら「日本人は自分達から言葉を奪おうとしている。差別するな」と騒ぎになるのがオチです。



安易に難民を受け入れた欧州の国々は、難民に国の財産を貪り取られて苦しんでいます。

「フランスに住むならフランスの文化に従えよ」と言えば、「フランス人は横暴だ！自分達は被害者だ！」と言われ。
「そんなにフランスがイヤなら、出て行けばいいだろ」と言えば、「フランス人は差別主義者だ！レイシストだ！自分達は被害者だ！」と言われる。
挙句、難民に紛れ込んでやってきたテロリストによって、大規模なテロ被害を被る始末。

フランス国民が「もう難民はイヤだ！出て行ってくれ！」と叫ぶのも、ムリも無い事でしょう。
平等と博愛の国といわれるフランスですら、そうですから。

一方、アメリカではドナルド・トランプと言う白人至上主義者のような人間が幅を利かせてます。

「メキシコの連中はアメリカにドラッグと難民を持ち込む有害な存在だ。国境に万里の長城を築いて入って来れないようにするべきだ」
「難民の受け入れは全て禁止して叩き出せ。モスクは全て国の管理下に置け」
「イスラム教徒の入国を原則禁止せよ」

などと、正気の沙汰とは思えない発言が飛び出ており、難民に対して不満を持っている米国人がそれを支持すると言う極めて危険な兆候です。

アメリカでは、イスラム教徒が運営している小売店を襲撃して「俺はイスラム教徒を殺したい！」と騒ぐ事件があったり、モスクに豚の頭を投げ入れたり、放火したりという暴力的な事件が次々に起きています。
まるで、ドナルド・トランプに感化されたかのように。

穏健派の人達も、自分達が襲われるとなったら自衛のためにイスラム同士で固まらざるを得なくなり、いざ襲われたら反撃せざるを得なくなる。
争いが起きると怪我人や死人が出て、
「イスラムがアメリカを壊した。イスラムは皆殺しにすべきだ」
「自分達は内戦の被害者なのに、自分達がアメリカを攻撃したわけじゃないのに、アメリカ人に家族を殺された。アメリカ人は許せない」
お互いに憎しみ合うことになる。

憎悪が憎悪を呼び、憎悪は犯罪を呼び、行き着く先はどちらかが根絶やしになるまで続く憎しみ合いと殺し合いになる。



日本が難民を受け入れたら、日本もそうならない保証なんて、どこにありますか？
英語で日常生活が出来るアメリカでもそうなんですよ。
日本だともっと悲惨なことになると思いませんか？

私は、簡単に難民を受け入れるべきではないと思います。
それでも難民受け入れを考慮するなら、私はこのくらいするべきだと思います。

１：尖閣諸島を難民受け入れの地として改良する事（船着場、道路や電話等のインフラ整備、農業・漁業の用意）

２：尖閣諸島以外の日本本土（沖縄県含む）に移動する際は、正規の入国手段同様に相応の審査と手続を踏まえること

３：働ける身体の人は農業や漁業についてもらい、小さな規模でも良いので工場を作って働ける人達をそちらにも回す

４：英語が堪能な職員を多数配置して、日本政府が旗を振って出来るだけ自給自足に近づける

５：日本語の学校を置き、希望者が日本語を学べる機会を設ける

このくらいやるなら、「是非やってみてほしい」と思えなくもありません。
国の事業としては赤字でしょうけど、世界の平和と人道主義に貢献する方法としてはこの上ないやり方ですし、尖閣諸島は日本の領土であるという事を世界中に知らしめる手段にもなりますから。

もちろん、「監獄島」などと抜かすエセ人権屋には、「アメリカやフランスでの事件を見て、日本国民と難民の双方を守る為の合理的手段だ」と突っぱねて頂きたいですね。