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2015年12月12日21:47

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映像鑑賞日記「仮面ライダーX仮面ライダーMOVIE大戦ジェネシス」※少しネタバレあり

今日封切りのMOVIE大戦シリーズの最新作ジェネシスを早速見てきた。
このシリーズ、毎年安定した面白さだったが、今回はいつものMOVIE大戦と違う仕掛けでまた違った楽しみ方が出来た。

いつものMOVIE大戦なら、前作のライダーパートから始まり、次に現役ライダーのパート、そして、最後に2つの話しが融合してWライダーが共闘し巨大な敵を倒すと言った感じなのだが、今回はそれを廃し、最初から2つの話しが融合した形から入っていくのだ。
つまりは戦隊のVSシリーズに近いような感覚。
でも、こういう形式に持っていくことで、今まであまり見られなかった、脇役キャラ同士の絡みが見れたりとそれぞれのファンにはたまらない仕掛けになり見応えもさらに増してきてる。
例えば、りんねとアカリのリケジョコンビの絡みや、御成、現八の3枚目熱血キャラ同士の絡み、剛、マコトの2号ライダーコンビの絡みなどファンが見たら、もうニヤリと言った演出である。
特に面白かったのは仙人(竹中直人)と本願寺(片岡鶴太郎)のベテラン俳優同士の絡みだろう。
本願寺は一時的にあの世に言ってしまうのだが、あの世に行くか現生に戻るかと言う時に、仙人が現れその時の会話が、本当にユニークなのだ。
本願寺があの世に行ったら松田優作とか坂上二郎とかいて楽しそうだろうなあとか言うと仙人がその物真似をしたりして2人で妙に盛り上がってたりと完全に子供置いてけぼりなノリである。
(まあ、結局は本願寺は現生に戻ってきたが)
しかし、最近はやたらかつての有名人の訃報が続いてるし、あの世は賑やかになってるのかもしれないなあ(笑)

もう一人のベテランといえば、ゴーストに変身するタケルの父親役で西村和彦氏が出演されていたが、この人は何歳になっても本当に格好良い・・・。
やはりあの立ち居振る舞いの格好良さは西村氏自身が醸し出す格好良さもあるのかもしれないけど、やはり元々ヒーローを演じてた(ライブマンのイエローライオン)のもあるのかなあと勝手に思ってみたりもする。
しかし、かつてヒーローを演じてた役者さんが、新しいヒーローの父親役として登場すると言うのに感慨深い物を感じる・・・。
受け継がれる魂と言うのか・・・。
本作は父と子の家族愛みたいなものが主なテーマになっているのだが、進ノ介の父親の事もさらりと取り入れる辺りは上手いと思った。
彼も父親を殺されてるからね・・・。
しかし、進ノ介とタケルの共通点ってお互い尊敬出来る父親を持ち、どちらも悪の存在に殺されてると言うところにあるのかもしれない。(因みに剛と霧子の姉弟の父親は最低なクズだったが・・・)

その進ノ介も先輩としての風格が本当に出てきたような気もする。
後輩ライダーのタケルにアドバイスをしたりと何気に後輩を導いてた存在だったし、ラストのライダーとしての責務をタケルに託すシーンは本当に熱いものを感じた・・・。
それこそ、これも受け継がれる魂と言うか・・・。
いま、この文を書いて気付いたのだが、この受け継がれる絆と言うのも本作のテーマかもしれない。

本作で話題になったチェイスの復活なのだが、タケルと進ノ介が過去に行ってしまったがために起こった時間改変で一時的に復活と言う形で、完全復活と言う訳ではなかった・・・。
そのため、ドライブとゴーストが過去で黒幕の眼魔を倒した後に時間修正され復活したロイミュードが消えていくのと同時にチェイスも消滅・・・。
まあ、あれで良かったのかもしれない。
あれで簡単に復活したら、TV本編のあのシーンの感動も台無しになってしまうだろうし・・・。
しかし、こうなるとオールライダーの映画とかでチェイスを出すのが難しくなってくるのも確かだ・・・(まあ、3号ライダーのポジションだから無理に出す必要もないのだろうが・・・)
因みに復活したロイミュードの3幹部は以前のような人間くささはなく冷酷な敵幹部になっており、もはや別の存在と言ってもいいかもしれない。

今回の作品、面白い事は面白かったのだが、突っ込みどころもいくつかあった。
例えば、進ノ介とタケルのことだが、確か彼らはドライブの最終回で遭遇しているから面識があるはずなのだが(ゴースト本編でもその事に触れていたし)、何と本編を見る限りでは初対面と言った雰囲気になっているのだ・・・。
ゴーストに変身したタケルを見ても進ノ介は「あ、あの時のライダー!?」と驚いても良いはずなのに、一言もそんな台詞は言っていないし。
脚本も両作のTVシリーズに関わっている人ではないから、その部分に気付かなかったのかもしれない。
後はタイムパラドックスについてだが、確かこういうSF作品の設定では過去の自分と現在の自分が出会ったり触れたりすると、その人の存在が危うくなったりするはずだが、本作ではタケルは過去の自分とずっと一緒にいたシーンがあった。
あれは大丈夫なのだろうか・・・・。
まあ、作品として面白ければそんな理屈は関係ないと言うのが、東映イズムに溢れてると言ったらそうなのだが(苦笑)


そして、最後には名称不明の新たな仮面ライダーの姿が・・・・。
近々ゴーストに3号ライダーが登場すると言うことなのだろうか・・・・。
これが敵になるのか、味方になるのかも気になるが、おそらく最後にはドライブの終盤みたいに3人ライダー体制になって一緒に共闘するのかもしれない・・・・。


今回の映画は本当に熱い作品に仕上がってるので、ライダーが好きな方も、そうでない方もどちらにも是非見ていただきたい。

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