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2015年12月12日19:40

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【プロ野球】 亞州冬季棒球聯盟

 「亞州冬季棒球聯盟」、即ち「アジア・ウィンター・ベースボール・リーグ」です。所謂ウィンターリーグですね。ちょうどドミニカ共和国でもウィンターリーグ開催中で、こちらにはDeNAの筒香選手が参加していますが、今回は台湾で開催中のアジア・ウィンターリーグ(AWB)の方の話題です。2012年からスタートし、2014年はお休みだったので、今年が3回目の開催になります。
 今年の参加チームは、CPBL(台湾)・NPB(日本)・KBO(韓国)の三ヶ国のプロ野球チームに加え、CEB(欧州連合チーム)とCT(アマチュア台湾代表)が初参加。11月28日から12月17日までリーグ戦(各チーム16試合)を行い、12月18・19日にプレーオフ、12月20日に決勝と三位決定戦が行われます。従って、最下位チーム以外は全19試合を戦うことになりますね。
 気になる日本プロ野球選抜チームのメンバーは、以下の通りです。大森剛監督(巨人)が率います。( )内は今季の一軍成績。

柿田裕太【De】(一軍出場なし・投手)
加治屋蓮【ソ】(一軍出場なし・投手)
岩貞祐太【神】(5試合1勝1敗0S0H 防御率4.50)
飯塚悟史【De】(一軍出場なし・投手)
今村信貴【巨】(一軍出場なし・投手)
浜田智博【中】(1試合0勝0敗0S0H 防御率40.50)
岡本 健【ソ】(一軍出場なし・投手)
児山祐斗【ヤ】(一軍出場なし・投手)
平良拳太郎【巨】(一軍出場なし・投手)
田面巧二郎【神】(一軍出場なし・投手・育成)
岸本淳希【中】(一軍出場なし・投手・育成)

桂依央利【中】(47試合105打数24安打2本塁打7打点1盗塁 打率.229)
山川晃司【ヤ】(一軍出場なし・捕手)
張本優太【ソ】(一軍出場なし・捕手・育成)
高橋周平【中】(51試合154打数32安打4本塁打18打点2盗塁 打率.208)
岡本和真【巨】(17試合28打数6安打1本塁打4打点2盗塁 打率.214)
山下幸輝【De】(23試合42打数10安打0本塁打2打点0盗塁 打率.238)
陽川尚将【神】(一軍出場なし・内野手)
和田 恋【巨】(一軍出場なし・内野手)
友永翔太【中】(7試合18打数1安打0本塁打0打点2盗塁 打率.056)
横田慎太郎【神】(一軍出場なし・外野手)
上林誠知【ソ】(15試合44打数14安打2本塁打6打点0盗塁 打率.318)
関根大気【De】(55試合144打数32安打1本塁打10打点8盗塁 打率.222)
真砂勇介【ソ】(一軍出場なし・外野手)
原  泉【ヤ】(一軍出場なし・外野手)

 ご覧のように、投手はほぼ全員が一軍登板なし。野手でも多くて50試合前後の出場と、とてもフレッシュな顔ぶれですね。侍ジャパンのトップチームのような華やかさはありませんが、中日の桂選手、ソフトバンクの上林選手、DeNAの関根選手など、今季台頭してきたメンバーも入っていますし、この中から将来、侍ジャパン入りを果たすような選手も居るかも知れません。スター選手ばかりでなく、こうした若手選手の活躍に注目するのも、プロ野球観戦の楽しみだと思います。
 ……ただ、中日の高橋周平選手! ドラ1で入って四年連続一軍出場を果たし、通算安打が三桁の貴方が、まだこんな中に入っていたらマズイでしょ。奮起を!
 DeNA贔屓の私としては、山下幸輝選手に注目しています。実は山下選手、このAWBから、一本足打法に取り組んでいるようなのですよ。王貞治さんや片平晋作さんほど高く上げてはいないのですが、それでも目立ちます。CPBLのTVでも、打席中ばかりか、練習風景を流す時でも、この打法をカメラが狙っていました。既にホームランも打っていますし、(本当にこの打法で来季に挑むのかどうかは分かりませんが)楽しみにしたいところです。

 今ちょっと書きましたが、CPBLTV(http://www.cpbltv.com/)では、このAWBの試合中継動画(録画。登録すればライブ中継も)を見ることができます。勿論、実況は中国語ですが、カウントや選手名などのテロップが出ますので、中国語が全く分からない私でも、さほど困りません。野球のルールは万国共通ですから。打者の二巡目から出る「今日の成績」のテロップが日本と異なりますが、慣れれば平気。「AO」はフライでのアウト、「GO」は内野ゴロ、「1B」は単打、とか、そんな感じです。(これはアメリカやカナダの中継でも台湾と同じなので、たぶん日本の方が特殊なのだと思います。)ビデオ判定も導入されており、その時は「使用電視輔助判決」という字幕が出ていました。「電視」がビデオ、「判決」が判定、「使用」は「〜中」ということなのでしょう。
 又、中国語の実況でも野球用語はたまに聞き取れて、面白いです。「ナイスプレー」や「ダブルプレー」等の英語はそのまんまですし、ヒットは「あんた(安打)」。代打も「代打」と言っていましたね。他にも日本語と同じ発音の野球用語が、幾つかあるようです。

 今のところ、12月6日のCT対NPB、7日のNPB対CPBLの二試合を見たのですが、どちらも台湾チームが相手だったので、当然ながら球場は盛り上がっていました。台湾のどのレベルの選手が出ているのかまでは分からないですが(アマ代表のCTが意外に強くてビックリ)、シーズンオフの非公式戦で、さすがに外野席は空っぽながらも、そこそこお客さんも入っています。日本のプロ野球も台湾で人気があるそうですしね。今回、北海道日本ハムの選手が参加していないのが、ちょっと残念かな。日ハムには台湾の陽岱鋼選手がいる関係で、テレビ中継なんかもやっているらしいですから。

 残念と言えば、先のプレミア12で日台戦が実現しなかったのは、本当に残念でしたねえ。せっかく台湾で開催したのに。
 プレミア12やWBCのような国際大会も良いのですが、せっかく侍ジャパンを常設化したことですし、毎オフに侍ジャパンVS台湾プロ野球オールスターの交流戦を実施したら良いのではないか、と思います。2013年にやったように、三連戦ぐらいで良いので。開催地は日本と台湾とで一年ごとに交互に担当することにして、日本での試合は福岡ドームで開催すれば、台湾の方も(比較的、近いので)大勢、応援に来てくれるように思います。或いは、もっと近い沖縄セルラースタジアムとか。以前やっていたアジアシリーズは興行的な問題で……つまり儲からないから……尻すぼみになってしまいましたが、「日本VS台湾」という固定カードなら、逆にうまく行くのではないかなぁ、と思いますよ。二軍主体のメンバーが行っても、ある程度は盛り上がるなら、両リーグのスター選手が揃えば台湾のファンにも、さぞ喜んでもらえるでしょう。
 日本と韓国が強いのは、もう世界中の野球関係者の知るところですが、アジアでこの二ヶ国だけが強くても、仕方ないのです。せっかく台湾にもプロ野球があるのですから、どんどん強くなってもらった方が、野球の活性化・国際化にとって得るところが大きいのは自明です。侍ジャパンだって、国外での試合経験を多く積んだ方が良いのは明らかなのですし、win−winじゃないですか。
 そんな次第で、日台オールスター戦の定期開催を夢見つつ、まずはヤングジャパンの台湾での奮戦ぶりを、今月は楽しもうと思います。
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