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2015年12月11日09:46

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師走歌舞伎座 昼の部 辛口の感想

昨日は、早めに朝風呂に入り朝食を採り歌舞伎座へ。

三階 二列 21番 で観劇
左隣が外人さんの団体でした。
右隣が【一ト幕見(ひとまくみ)】を「いちまくみ」と言ってました。
嗚呼 こう云う方は、人にものを訊かないんでしょうね?

本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)
 本年二度目の見物です。
一度目は国立劇場で「稚魚の会」の公演です。
正直 私が見たお手本の様な顔ぶれを彷彿させて呉れました。
今回は、バランスは取れてますが皆が「ニン」に無い様な・・・。

十種香

八重垣姫:中村七之助 半吉
*誰に習ったんだろう? 祖父さんも親父さんも遣って無いから・・・。
 でも、もう一人の祖父さん(芝翫)は、良かったなぁ〜!
武田勝頼:尾上松也  上半吉
*こちらもどなたから? プログラムを買わないので解りません。
 しかし 身体に「色気」が無いんですね。
 梅幸・二代目・三代目鴈治郎 良かったなぁ〜!
腰元濡衣:中村児太郎 半吉
*こちらは祖父さんの良いものが瞼に焼きついてます。 
白須賀六郎:坂東亀寿 上吉
原小文治:坂東亀三郎 上吉
*ふたりともやはり菊五郎劇団にいると「歌舞伎味」があるんですね。
長尾謙信:市川右近  半吉
*座頭格の役者の役どころ・・・まだまだ貫録不足でオマケに「義大夫味」が無い。
これからは、こう言う時代物は平成生まれの役者には無理なんですかね?


赤い陣羽織
お代官     :市川中車 上々吉
*人気者は違います。やはり上手い役者なんでしょうね?
お代官のこぶん :坂東亀寿 上吉
*相変わらず口跡は良いですね。
女房      :中村児太郎上吉
*時代物依り生き生きしてました。本当はこれでは困るのです。
お代官の奥方  :上村吉弥 上々吉 
*一番歌舞伎味のある役者さんですね。  
おやじ     :市川門之助上々吉
*本来は「ニン」に無い役どころなんでいょうが・・・。
 先代も幅の広い役者でしたね。
喜劇でしたが、たわいのないもにですね。
中車用の出し物ですね。


三、重戀雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)

関守関兵衛実は大伴黒主 尾上松緑:上吉
*お父さんのは見た事が無い。お祖父さんに近づいてくれないと困ります。
 後半の「公家ぼくろ?」が・・・今迄見たものと違ってました。
 古いお弟子さんは注意しないと、なにせ天明の初演は、あの中村仲蔵です。
小野小町姫       中村七之助:上半吉
*相変わらず色気が無い人ですね。
 花道の所作で今迄見た事の無い「振り」が有りました。
 振り付けは誰なんだろう?
良峯少将宗貞      尾上松也:上半吉
*やはりこの人の「ニン」は違うと思う。
 門之助に遣らせて、見たかったが・・・人気でこの人に成ったならもっと厳し い駄目出しをしないと。
傾城墨染実は小町桜の精 坂東玉三郎:上々半吉
*大和屋も歳を取りました。海老反りで「中手」が来ませんでした。
 ・・・それだけ反れ無い状態です。
 晩年の歌右衛門の様な貫録もありません。
 格の違いが有りません。
 若手が伸びたのでは無く、彼が落ちて来たんです。

終えて、木挽堂さんへ暮の挨拶。
始めての本「落語の年輪 江戸・明治篇 暉峻康隆(てるおかやすたか)著」
を見て安かったので買い求める。
改めて、解り易く「落語の歴史」が話せそうです。
移動の車中は、先日買い求めた市川寿海丈の本・・・これが滅茶苦茶面白い。


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