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2015年12月11日09:22

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愛するモノについて考える日々のたわごと

最近のあおさんといえば、もっぱら休みの度にミスタードーナツに通っているようです。
休みの度に31アイスクリームに通っていたのがウソみたいですね。

そのミスタードーナツにしても、以前は「ポンデリングのモチモチこそ至高!」だったのに、最近ではオールドファッションのサクサク感に惹かれてるみたいです。
あるいはフレンチクルーラーのシンプルさを好ましく思ってみたり。
休みの度にケーキ屋を巡って、ショートケーキ・チョコケーキ・チーズケーキで食べ比べをしていた人とは別人みたいですね。



愛は、どこにあるのでしょう?



今はこんなに強く求めているミスタードーナツも、いずれは別の何かに変わってしまうでしょう。
その何かも、きっと一時的な狂熱に過ぎない。
そんなモノは、愛とは呼べない。
きっと恋と呼ぶべき衝動。
なら、愛は?
私は何を愛しているのだろう。

有り体に「甘いモノを愛している」と?
でも、私はモンブランはそんなに好きではない。
さらにいえば、ある場所の定番のおみやげのバターサンドはむしろ苦手だ。
そんな私が「甘いモノ」を愛しているなど、それは欺瞞だ。

なら、私の愛は何に向けられているの?
砂糖?
小麦粉?
それとも卵黄なの?


想い、なのかもしれない。


何かのお祝いで食べた時の、嬉しかった記憶。
ちょっとしたご褒美として食べた時の、少し誇らしい気持ち。
あるいは落ち込んだ時に食べた、優しい甘さ。
そのどれにも共通していた、美味しいという思い。
もう決して手の届かない美しい記憶。
そこへ繋がるカギが、あの甘さの中に隠れているのかもしれない。


私は甘いモノを食べる時、人生を愛おしんでいるのだ。
だからこそ、甘く、幸せに、胸を満たすのだろう。



愛は、私の内にこそあったのだ。



ショーウインドーを覗く時、私は同時にいつかの自分を想う。
その記憶と重なるからこそ、私は甘いモノを愛せずにいられないのだ。
だからこそショーウインドーのそれは眩しく輝いて、口にすると甘く優しく、やがて儚く消えてしまうのだろう。
美しい記憶と、褪せない想いを残して。



あぁ。




自分。





疲れてんのかなぁ(苦笑)





と、自分の糖分ジャンキーを正当化したところで先月観た映画の感想その1を。
え、正当化できてない?
そんなバカな!?
あなた、ちょっと疲れてるのよ。
ちょっと甘いモノでも食べながら読んだ方が良いかもしれないわね(笑)



『二十才の微熱』

先月の日記に書いた通り、現在レンタルDVDとして流通していなかった本作。
「橋口亮輔監督の待望の新作を不完全な状態で迎えなければいけないのか!?」と心苦しく思っておりました。
そんな時、運良く見つけました。
『二十才の微熱』、キネカ大森にて名画座上映!
これはマジで凄い!!!
新宿か渋谷辺りにVHSを探しに行かなきゃいけないかと思っていたら、まさかのスクリーン!
しかも900円で観れるとおっしゃる。
1週間限定だったこのチャンスに気付けて、本当に良かったぁ。
映画自体は、ある意味デビュー作らしいと言いますか。
予想通り、それ以降の作品に比べてドライというか、どこか突き放した感じがあります。
間違いなく、一番イタい。
観てて結構辛くなる。
橋口監督らしい乾いたというか下世話である種バカバカしいユーモアもあるんですが、圧倒的に足りない(苦笑)
観てて追い詰められる映画でしたね。
思春期特有の危うい揺れを描いてるんですが、それを許さないみたいな。
橋口監督は作品を仕上げた後に欝になったり人間不信に陥ったりされてるんですが、不謹慎ながら、なんか納得してしまいました。
よく「デビュー作にはその監督の全てがある」って言いますが、こんだけナイーブでセンシティブな表現をする人なら、ねぇ。
そんな事を考えてしまうぐらいに甘さも甘えもない、生々しい青春の痛みが映った映画。
あおは本作をそんな風に感じたのでした。
正直、観ると辛くなるからまた観たいって映画ではなかったですね(苦笑)



『マッドマックス2』

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の世界観に魅了された者としては、やはり1作目よりもこちらの方が好みでしたね。
もうなんて言うか、製作陣も含めてバカばっか(笑)
だが、それが最高!
とっても楽しくなってもう一度『怒りのデス・ロード』を観たくなりました。
「あおさんちのテレビで観てもなぁ」だったんですが、物凄くタイミング良くキネカ大森で名画座上映になるという。
喜び勇んでヒャッハーして来ました(笑)
V8!V8!!!



『007/ゴールドフィンガー』

『007/スペクター』の劇場予告編に妙にソソラレてしまった(苦笑)
いかにも劇場のデカいスクリーン映えしそうな内容で、久しぶりにそういうのもイイかなと。
で、それに向けてちょっと007モードに入れようと鑑賞。
ダニエル・クレイグ版でもなければ、スペクターも出てこないといふ(苦笑)
それでも『007』の代表作といえばコレかな、と。
で、結論から言えば、良くも悪くも時代を感じるなぁ、と(苦笑)
なんていうか、いろんな意味でユルい!
今のアクション映画の基準で言えば、むしろコメディと言われてもおかしくない。
ボンドは捕まってばっかりだし、捕まえたボンドへの警戒はユルユルだし、何よりも劇中でボンドがやった事といえば出てくる女をひたすらこますだけ!
しかも敵側の女にもガンガンいくスタイルというか、ターゲットの部屋に忍び込んでするのがソレかよ!みたいな(苦笑)
これじゃスパイ映画というよりもサオ師映画ですがな!
しかも最終的にはそれが解決に導くという(苦笑)
スゲェな!
ボンドの最高の武器は己のマグナム(はーと)
世界はボンドの節操のなさに救われた!!!
そんな展開。
ちょっと今じゃ許されないよね。
しかもボンドガールの名前がプッシー・ガロア(たくさんの女性器)だし。
マジでヒドい(苦笑)
アクションシーンのキレも現代とは比べるまでもなし。
なんですが、面白くないかといえばそんな事もない。
ショーン・コネリー演じるボンドはやはり魅力的だし、そういうキャラクターものとして十分楽しい。
純粋にアクション映画として観るとキビシイが、これはアクション映画である前にあくまで「ボンド!」ですからね。
そういう意味では十分合格。
レトロ感もある種の「アジ」と言えるかと。
ボンドっていう世界観を知るには好い映画かなとも感じました。



『恐怖分子』

台湾映画です。
危ういバランスによって保たれた日常と、そこに潜む不穏。
都市生活者の抱える孤独や闇を、クールな映像で描いた80年代の傑作。
といった感じでしょうか。
例によってね、アート系の作品特有の間というか空気感もあって、前半は正直眠かった(苦笑)
寝不足だったのが大きいんですが、それにしても予想よりもギリギリの闘いになってしまった。
良い画は多かったですけどね。
特に風で貼られた写真が捲れるシーンとか白眉。
ストーリー的には物足りなさを感じつつも、それがより強く現実感と結びつくのかもですね。
そこまでドラマチックな事がなくとも容易に現状は崩れ、一人の崩壊など何の影響もせずに都市は機能を続ける現実。
関係性がより希薄化した現代にこそ映える作品かもしれません。
あなたの足元も意外なほど崩れやすいのかもしれませんヨ?



『007/スカイフォール』

「『ゴールドフィンガー』も良かったけど、『スペクター』に向けてって感じではなかったな」と思い、ダニエル・クレイグ版の今作を観る事に。
これ、メッチャ面白かったんですけど!!!
マジで最高!
ダニエル・クレイグのボンドもだけど、映画としてカッコ良すぎる!
なんなのあの上海での格闘シーン!?
明滅する画面の中で繰り広げられるシルエットによるキメキメのアクション。
超絶カッコ良し!
アレだけで合格ですよ(笑)
他にも、冒頭の見事なスタントからのアデルの歌によるオープニング!
ボンド映画らしいケレン味の効いた演出!
ハビエル・バルデムによる魅力的な悪役!
さり気なく散りばめられたお決まりのネタも楽しいです!
サム・メンデスとアクション映画ってどうなのって思ってたんですが、すいませんでした!
まさかこんなに本気カッコイイ映画になってるとは。
お見事でございます!
こんなの観ちゃったら『スペクター』への期待は否応なく高まりますよ。
もう辛抱堪らん!
期待以上、大満足のウォームアップになりました。



『ミラーズ・クロッシング』

やっぱりコーエン兄弟は良いです。
ケレン味とハッタリの効いた油断できないストーリー。
頭が悪いので軽く混乱するんだけど、それもまた良し!
うん、面白い。
そしてブシェミはかわいい(笑)
時間が無駄に長くないのも助かりますね。
陰謀と裏切り、美学と矜持。
血生臭い世界をクールに描いた、とてもカッコイイ作品でございます。



とりあえずその1終了。
ちょっと疲れたから甘いモノ摂ってきますね(笑)



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