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2015年12月11日00:59

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KING CRIMSON@オーチャードホール2015.12.7(※完全ネタバレ注意!)

KING CRIMSON@オーチャードホール2015.12.7(※完全ネタバレ注意!)

※本日が日本公演初日なので、完全ネタバレですので、これから行かれる方は見ないようにお願いします。
えっと、…見たい方はどうぞ(^O^)。

※かなり長い文章です。。。

31年ぶりに観るKING CRIMSON。
再結成の時とは言え、リアルタイム世代で聴いていたバンドだし、自分のプログレ歴でもPINK FLOYDと並んで、最初に影響受けた特別なバンドでありました。
前置きになり、非常に個人的なことになりますが、高校時代、対人恐怖症的なことになりまして、自閉気味になっていた3年間なんですが、その間にハマりまくってしまった1つなのがプログレなんですよね。非常に精神的に危険ですよね。
だから、音楽的に優れているから好きなのはもちろんのこと、あの退廃的で、奥に死が待っているかような世界観は、今こうして聴いてみても、音楽以上のものを蘇らせてしまうんですね。
小学生の頃から”死”について考えていたり、未来=死という図を頭に描いていた、かなり変な子供でしたので、そういうことも加味しちゃってるんですね。
ただ、誤解なきよう書きますと、昔も今も性格は明るい部分が凄くあって、ただ両方が余りに両極端なんで、自分でも不可思議でしたし、ただ両方はコントロールは出来るというか。
概ね、大人になり人とは上手くやれますが、根本は変わってない部分があります。メタラー諸氏はどこか多かれ少なかれ、そういう部分を持ってるんじゃないですかね。

すみません、ライブと関係ない話からレポが始まりまして(^^;)。
プログレって俺には、そういう世界があるんです。
ただ、音楽だけって感じじゃなくてね。
それが書きたかっただけです、はい(笑)。

さて、ライブはと言うと、、、
最高でした!!!!!
予想以上の衝撃でした!!!!!
凄まじいステージでした!!!!!
そして、本当に心から感動しました!!!!!
もうすべてが最高です!!!!!
音楽・演奏…何の演出もなくても音楽だけで聴かせる世界はやはり凄い。
KISSのようなステージもそれはそれで素晴らしいのですが、音だけって、やはり1音1音、聞き逃したくないし、凄いアレンジや演奏なので、こっちも入れ込んでしまうんですよね。
(お蔭で、座って観てたのに疲労度が半端ないです!^^;)
メンバーや時代が変わってもクリムゾンは唯一無比…いや、唯我独尊の世界観は変わらない。
圧倒的な才能を持つミュージシャン達が作り上げて来た楽曲は、1つの音楽性だけでないものがあるにも関わらず、その世界観を崩してない“凄み”を感じぜざるを得ないですよね。

さて、31年前のメンバーは、ロバート・フリップとトニー・レヴィンだけ。メル・コリンズの復帰参加も嬉しいです。
(デヴィット・クロスも参加して欲しかったです。昔、解雇したから無理か^^;ヴァイオリン&“本物の”メロトロンで!笑)
トリプルドラムを今回採用し、これが問題というか、どうなるか?と思っている人も多いのではないかと、俺もそう思っていたのですが、余計な心配でした。それどころか、凄まじいよ、この3人。これも衝撃!超絶テクな上に、息がぴったり過ぎてカオスです!
言葉悪くて申し訳ないけど曲芸的な感じすらしたし。それだけ凄かった!各3人は、それでも役割が違く、左Drはいろんな小道具な楽器を多用し、真ん中DrはKeyを弾く、左DrはテクニカルDr一筋的なで。

Set List的には、オールタイムBest的なというか、割と初期BestなSet Listですね。後は新曲。なので、多く嬉しい限りデスよ。
31年前は、初期の曲はほとんどなかったですから(近年もでしょ?)。
遂にフリップがギターを弾く初期の曲群を聴けるのが嬉しかったね。
ずっと演ってる″太陽と旋律”の続編(〜Level Five まで)も来日毎に行ってる人には、またか?的かも知れないけど、俺は初ですからね。それだけでも楽しみでしたし。
とにかくベスト選曲。
ただ、もちろん″Red”が外れたのは残念だし(Bass弾きとしても影響を受けた曲です)、海外では演っていたOne More Red Nightmareも外れたのも痛い!MoonchildやThe Great Deceiverとかも聴きたかったな。余り評価の高くないアルバムSTARLESS AND BIBLE BLACK大好きなんですよ。それでも、最高のセトリでした!充分満足ですよ!最高のセトリです!
新し目のThe ConstruKction of Light の中間部のワルツ・パートがステージで聴くと最高だったよ。クリムゾンって、12/8とか7/8とかの変拍子が多いじゃないですか。

本日のステージのオープニングは“太陽と戦慄パート1”から〜。
もう、すでに死にますよね!イントロで早くも逝きます。
(帰りに、追加でTシャツ買う訳です・笑)
続いては、Pictures of a City。まさか、これがステージで聴ける日が来るなんて思わなかったです。
Meltdownって良い曲だなぁ!
そして、
Easy Moneyから本編最後までが圧巻でした!
迫力ある演奏、Voの気合ぶり、緩急付けた表現力!
続いてのトリプルドラムソロというか、掛け合いというか、何かもう凄過ぎて何と表現して良いか分かりません。とにかく凄い!
これから観る方は必聴です!
そして、太陽と戦慄パート 2で完全に圧倒されました!
素晴らしい!
…そして、来ました!Starless!!!!!!!!!!!
俺は今日、これを聴きに来たのです!!!!!!!!!
演奏前に気になっていたのはVoの表現力でしたが、問題なしでした!気持ち入ってました!
フリップ爺のあの前奏部のギターを聞いた途端、涙が出てきました。。。
高校生の頃に戻ってしまったようです。
体震わせて、浸りましたよ!
もう、ずっと泣いてました。恥ずかしいけど。
若い頃、死んで棺桶に入れて欲しい曲を1曲だけ入れて良いと言われたら“Starless”って思ってましたから。
いつまでも曲が終わって欲しくなかったです。
本当に、この曲と、ロバート・フリップ&ブライアン・イーノのEvening Starは数百回、聴いたと思います。
自分の心の中で静かに燃え尽きました、今日は。。。

アンコールは、1stからの定番中の2曲。
あっ、Epitaphは最初の方に演奏りました。これも涙腺決壊直前でした。
そうそう、唯一の不満は、“クリムゾンキングの宮殿”のコーラスは入れて欲しかったなあ。Voのジャッコさんの1人コーラスはちょっと残念だったなあ、と。あの曲の肝はコーラスですもん。
でも、聴けて大満足ですけどね(^O^)。贅沢な不満ですよね。

しかし、フリップ爺は変わらないなあ。
アンプに腰かけてギター弾く姿は椅子になっていたけど、そして、正確無比なプレイ!独自のスケールによるアルペジオ奏法。
(でも、昔より弾いてないパートが多くなった気が…)まあ、もう1人ギタリストがいましたからね。
そのギタリスト兼Voのジャッコ・ジャクスジクは良かったです!ギターも堅実だし、Vocalistとしてどうかと思ったけど、及第点ではないでしょうか。気持ち籠ってたしね。グレッグ・レイクやジョン・ウェットンみたいな低音の効いた声ではないけど、頑張ってましたよ。
話が違う方に流れましたが、フリップ爺のギター、こうして改めてステージで聴くと、少ない音数でも、やっぱり音使いが尋常じゃないよね。
「フリッパートロニクス」なる言葉ももう今は昔なのかな?
チューニングも「C, G, D, A , E, G」という変態?チューニングを使うし。
(通常は、6弦からE, A, D, G, B, E)
69歳で毎日のこの集中力は並のことではないと思います。爺には難しいことではないのだろうけども。

トニー・レヴィンは、いやもう31年前とほとんど容姿が変わっていないことに驚いた。今、69歳みたいだから、フリップと同じ。えーーー、当時38歳だったの?俺には当時、2人共、凄いおっちゃんにしか見えなかったよ(^^;)。今の俺より全然若いんじゃん!
プレイは相変わらず凄い!スティックベースも健在だし、フレットレスも彼の十八番。でも、通常のエレキベースは4弦という不思議な人。

メル・コリンズはもう復帰しただけで嬉しい。
サックスはもちろん、フルート、リコーダー…忙しいくらい多様な活躍ぶり。年のせいかパワーはないけど、もう充分な出来でしたよ。

とにかく、31年前の若い時代の感動とは違う、
それを凌駕するものがありました。
素晴らしかったです!!!!!
最高ランクのライブ・コンサートでした!!!!!

KING CRIMSONは正に正真正銘のKINGでした!!!!!
<Set List>
1.Larks' Tongues in Aspic, Part One
2. Pictures of a City
3. Epitaph
4. Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind)
5. Meltdown
6. Level Five
7. Peace - An End
8. Hell Hounds of Krim
9. The ConstruKction of Light
10. The Letters
11. Banshee Legs Bell Hassle
12. Easy Money
13. The Talking Drum
14. Larks Tongues In Aspic Part 2
15. Starless
<encore>
16. Devil Dogs of Tessellation Row
17. The Court of the Crimson King
18. 21st Century Schizoid Man

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