原題はラテン語で「新しい法王が選ばれた」という意味だそうだ。
最初、劇場で観た時はそんなことも知らず、
「ローマの休日」と似たタイトルに惑わされ、後味のよい楽しい作品を期待しすぎました。。。
(また騙されたよ、配給会社に・・orz)
確かにコメディの面もあるけど、もっと深い重い部分があります。
イタリアのコメディは、重いテーマをコメディ要素をちりばめて、そうか、人生にはそういう面もあるのかもねえ、、、と思わせくれることが多い。
こういうのは若いころはさっぱりわからなかった。アメリカ映画みたいにスピーディな展開&
あっと驚くどんでん返し、がないとつまらなかった。私も大人になったのねえ。。。(笑)
この作品の別の魅力は、普段目にすることのないバチカン内の様子、葬儀など儀式の様子等をたっぷり見ることができる点です。どこまでが本当にバチカン内で撮ったのかは不明ですが。。
法王を選出するコンクラーベという選挙は、密室で軟禁状態で行われます。そこに参加する枢機卿達の人間くささも面白いですね。
本来なら選挙が終われば解放されるはずが、今回は故合って、選挙が終わっても軟禁状態が続くことに、、、。高僧たちと一緒に、外から招かれたセラピストまで軟禁されてしまうことに。。
このセラピストは、選出された法王が公表される前に、本人が「自信がが無い、無理だ」と言い出し悩み始めたため、法王のカウンセリングのために呼ばれたのです。
しかし、カウンセリングをしようにも、法王の周囲には大勢の枢機卿やら担当官やらが立ちあったまま。内容も制限が多く、子供時代の話はダメ、母のことは避けて、昔やりたくてできなかったこともダメ、夢の話はよくない、という調子でカウンセリングになりません。
新法王が誰なのか、この状態で外に漏れたら困る、ということ自宅にも返してもらえず、バチカン内に軟禁されることに。。。。
なお、このセラピストは監督が自ら演じています。いい味だしてます。
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