日本の未来は別の国

先の日本未来学会ではもう一つ衝撃的なデータが発表されました。発表者の長谷川敏彦氏自身が驚いたそうです。

左図が日本の年齢別人口構成比の推移を示したものです。50歳以上の人口は昔から20%で安定していたのがここ60年間に60%に増えてその後も60%で安定するのです。老人が増えるのは戦後の開放感から気まぐれで生まれた団塊の世代が老人になるからだと言われていますが（失礼な！）、団塊の世代が世を去った後でも60%は全く変わらないので高齢化は気まぐれから生じているのではなく人間の寿命が延びたことによるものなのです。逆に言うと今少子化対策とかで気まぐれで子供が増えても高齢化は避けられないのです。

右図のように2060年には日本は別の国になってしまうのです。たとえ介護老人になっていても選挙権はあるので政治はこの世代のための政治になります。そうすると何をするにしてもこの世代が主役です。つまり老後の人達の生活がすなわち主な日本人の生態と言えます。学生は勤労者になるために学んでおり、勤労者は老後の生活のために働いている。そうすると寝たきり介護老人の生活も人間の人生のメイン活動となるのです。

みなさん覚悟できましたか！