mixiユーザー(id:15271383)

2015年11月26日15:05

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人間に未来はあるか?

先日、日本未来学会年次大会に参加してきました。テーマは「人間に未来はあるか?」
経済成長のスローダウンと共に未来が暗くなってしまい未来学も消沈していましたが、このところ日本の人口が減少局面に入ってやっと暗黒の彼方に光明が見えてきたのです。

どんな文明も発展パターンは左図のようになっており、成長期には人口が増えますが、その文明が支えられる限界の人口容量に近くなると人口増加は止まりさらに減少局面に移るのです。この人口減少局面こそ文明が成熟期に入ったサインなのです。このパターンは右図(古田隆彦氏による)のように古代からの人口推移に何度もはっきりと現れています。人口増加後の減少または停滞期である縄文晩期、飛鳥天平時代、江戸後期、これらの時代こそ文明が成熟し文化が花開いた豊かな時代なのです。

GDPは増えなくても一人当たりの富(富とは欲望を満たす全てのもの)が増すこのような豊かな時代が今まさに訪れようとしているのです。現在はまだ成熟期に入ったばかりのとまどいはありますが、やがて安定した爛熟期を迎えるとどれほど素晴らしい文化が世界に先駆けてここ日本で花開くかと考えただけでもワクワクします。

そして遂には真の脱工業化社会(先日の学会では後期工業化社会とも)の到来と共に人口も新たな限界容量に向けて増加し始めるでしょう。その時期は?う〜ん 新しい文明原理が始動しだすのはおそらく今世紀後半ではないでしょうか。

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