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2015年11月24日01:28

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人生最後の4食

Eテレで、大阪のホスピスで行われている食事にまつわる新しいアプローチを
紹介するって番組があったので、新しいことはいつも淀川キリスト教病院、通称淀キリからに違いないと思い、録画して見てみた。
案の定、出演したのは淀キリの管理栄養士さん。
なんとこの方、前職は東大付属病院で、その前が金沢大学。
病院の管理栄養士道一筋のプロ中のプロなんやて。

ホスピスの入院日数は平均1ヶ月。
つまり、人生最後の1ヶ月を過ごす場所がホスピスやってこっちゃね。
積極的な治療や延命処置は行わず、栄養管理と苦痛を緩和する処置、あとはメンタル面のケアのみ行うホスピスで重要になるのが食事。
8割くらいの人は、満足に食べられない状態になってから入ってくるので、せめて希望だけでもかなえてあげたい。
そこで始まったのが、週に一度の特別食。
一週間に一度だけ、患者さん自身が希望するものをなんでも用意する。
平均1ヶ月なら、チャンスは4回。
自分がもしそういう状況になったら、その4回になにを食べさせてもらうかなと考えてしまった。

いちばん最後はもう食べる力そのものが残ってないやろから、チャンジャとキリンラガーで決定。
問題はその前の4、3、2やな。
焼きそば、餃子、牛タン刺身、なごやん、ムツ塩焼き、ジャンボ、ピーマン、中味汁、塩さば、カツ丼、カレーパン.....。
あかん、食べたいもんがいっぱいありすぎて、まだまだ死ねんわ。

それでふと気付いた。
出前なとなんなと取って毎日好きなもん食わしたったらええのに、そうはしないで週に一度だけってのも思いやりなんやね。
次の特別食の日まで生きたい、生きて好きなものを食べたいって人間の本能的欲求を呼び起こそうとしてるんや。
どんな小さなものであっても、夢や希望、目標がありさえすればしあわせな気持ちで居られるやん。
淀キリは庭の土まで優しい。
もうどうしようもないってなったときには、どこに住んでいたとしても淀キリに移って最後のときを待ちたいと思った。

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