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2015年11月23日10:20

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シュツットガルト・バレエ ガラ公演 〈シュツットガルトの奇跡〉

20151/11/18水 18:30- 東京文化会館

シュツットガルトバレエの来日公演、まずはガラから感想を。

ここ数年でスターが相次いで退団し、どうなるのかしらと心配していた(←何様?)シュツットガルトバレエですが、フタを開けてみたらやはりコールドに至るまで技術的にもルックスもレベルが高く、今後の若手の成長が楽しみになる日本公演でした(まだ終わってないけど)。このガラ公演も日本ではあまり観られないコンテンポラリー満載で、しかもパフォーマンスが超ハイレベル。一つのバレエ団でこれが出来るところは、世界にはあまりないのでは、と思います。素晴らしかったです。

既に記憶薄れちゃってるところもあるけど、以下、各作品ごとに覚書として。

指揮:ジェームズ・タグル、ヴォルフガング・ハインツ  
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
『Ssss..』よりソロ、『In2』『心室』はピアノ演奏、『リトル・モンスターズ』『バイト』『魅惑』『同じ大きさ?』『モノ・リサ』は特別録音による音源を使用

『ボリショイに捧ぐ』
振付:ジョン・クランコ 
音楽:アレクサンドル・グラズノフ 
アリシア・アマトリアン、コンスタンティン・アレン

日本で以前に上演されたこともあるお馴染みの作品。短いけどクランコの超絶リフトを堪能できて面白い!アリシアはすべてにおいて完璧、アレン君最後ちょっと失敗しちゃったね。今後頑張れ〜。

『Ssss..』よりソロ
振付:エドワード・クルグ 
音楽:フレデリック・ショパン
衣裳・装置:トーマス・ミカ
照明:エドワード・クルグ
パブロ・フォン・シュテルネンフェルス
ピアノ: アラステア・バナーマン

シュテルネンフェルスが好きなので(初日ロミジュリのベンヴォーリオでやられました)、とても楽しく観られました。彼はリズム感がよくて気持ちいいわー。

『リトル・モンスターズ』
振付:デミス・ヴォルピ 
音楽:エルヴィス・プレスリー
衣裳:カタリーナ・シュリップ
エリサ・バデネス、ダニエル・カマルゴ

バデネス&カマルゴペアのコンテはとてもいい。振付も面白かったけど、これは大ホールじゃなくてもっと小さい劇場で観たい作品だったな。

『In 2』
振付:ファビオ・アドリジオ 
音楽:フィリップ・グラス
ミリアム・カセロヴァ、ロマン・ノヴィツキー
ピアノ : カテリーネ・シュミット

ノヴィツキーはとても表現力のあるダンサーだなと思いました。

『心室』
振付:イツィク・ガリリ 
音楽:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
衣裳・照明:イツィク・ガリリ
フリーデマン・フォーゲル、ジェイソン・レイリー
ピアノ: アリーナ・ゴドゥノフ

フォーゲルとジェイソン(名前呼びですみません)の男PDD。ツンデレのジェイソンとワンコなフォーゲルといった感じでなかなか楽しかった♪ジェイソンはちょっと悪い感じの役やらせると本当に素敵。

『バイト』
振付:カタジェナ・コジルスカ 
音楽:ガブリエル・プロコフィエフ
アンナ・オサチェンコ、コンスタンティン・アレン

オサチェンコって以前の来日公演で白鳥を観たときに全くいいと思わなかったのですが、コンテになるといいですねー!こちらが彼女の本領発揮なのか。体全体が筋肉なのではと思わせる力強くてシャープな動き、素晴らしい身体能力。

『イニシャルR.B.M.E』第3楽章
振付:ジョン・クランコ 
音楽:ヨハネス・ブラームス
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ
アリシア・アマトリアン、フリーデマン・フォーゲル
エリザ・ギサルベルティ, アレクザンダー・マッゴーワン,
エレナ・ブシュエヴァ, ジェイムズ・フィッシャー
アヤラ・イトゥリオス・リコ, タイトス・ジャンセン,
アヌーク・ファン・デル・ヴァイデ, マテオ・クロッカード=ヴィラ
ジョアナ・ロマネイロ, マルティ・フェルナンデス・パシャ,
フリア・ベルグア・オレロ, ファビオ・アドリジオ
ピアノ: マリア・キオショーヴァ

クランコのストーリーのない商品。美しい、けど、ちょっと眠くなりかけましたすみません。

『モペイ』
振付:マルコ・ゲッケ 
音楽:カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ
衣裳:マーク・ザッポーネ 
照明デザイン:ウド・ハバーラント
ロバート・ロビンソン

この作品は好きなのだけど、フォーゲルで何度も観ちゃったからなあ。ロビンソン君も可愛くてよかったけど、フォーゲルの背中は雄弁だったな、と改めて。

『ファンファーレLX』
振付・美術:ダグラス・リー
音楽:マイケル・ナイマン
アンナ・オサチェンコ、ジェイソン・レイリー

これ好き。オサチェンコもジェイソンも本当にかーっこよかった!ちょっとフォーサイスっぽい振付です。以前にも観たことあるなと思ったら、2010年のマラーホフの贈り物でエリサ・カリッロ・カブレラ、ミハイル・カニスキンのペアで観たことがあるみたい。

『魅惑』
振付:デミス・ヴォルピ 
音楽:ニーナ・シモン
ヒョ・ジョン・カン

カンは東洋人に独特の繊細な女性らしさがあって、オサチェンコやバデネスとは違う個性があっていいと思いました。

『じゃじゃ馬馴らし』よりパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ (シェイクスピアの原作に基づく)
音楽:ドメニコ・スカルラッティ 
編曲:クルト・ハインツ・シュトルツェ
装置・衣裳:エリザベス・ダルトン
エリサ・バデネス、ダニエル・カマルゴ

これ、この二人にぴったり。カマルゴのペトルーチオは本当にいい男だし、ダダこねるバデネスも可愛い!じゃじゃ馬は本当に面白いなー。

『伝説』
振付:ジョン・クランコ 
振付:ヘンリク・ヴィエニャフスキ
アリシア・アマトリアン、フリーデマン・フォーゲル

バレエフェスの時よりも二人の息がもっと合っていて、とってもよかったと思いました。それにしてもアリシア、あんなに超絶リフトで上げられっぱなしで、体が痛くならないのかしらと心配に。

『同じ大きさ?』
振付:ロマン・ノヴィツキー 
音楽:ハズマット・モディーン
マテオ・クロッカード=ヴィラ、ルイス・シュティンス、
アレクザンダー・マッゴーワン

これ、とっても楽しかったー!まだ若い3人組がコミカルな演技を見せてくれた作品。私はロミジュリで対抗とロレンツォ神父を見たときから可愛いけどやけに存在感のあるシュティンス君がお気に入りだったんですが、踊りも上手いのねー♪この作品に拍手が大きかったのが嬉しかった!

『ホルベアの時代より』
振付:ジョン・クランコ 
音楽:エドヴァルド・グリーグ
ミリアム・カセロヴァ、コンスタンティン・アレン

クラシカルな美しい作品で、美しく若い二人に合っていたと思います。アレン君は本当に手足が長くて美しく、テクニックもしっかりしていて、この先がマジ楽しみ。カセロヴァは他の女性陣にない可憐な雰囲気を持っているので、ぜひジュリエットなどを踊れるようになってほしいです♪(既に踊ってるのかしら)

『モノ・リサ』
振付:イツィク・ガリリ
音楽コンセプト・作曲:トーマス・ヘフス、イツィク・ガリリ
装置:イツィク・ガリリ
衣裳:ナターシャ・ランセン
照明デザイン: イツィク・ガリリ
ヒョ・ジョン・カン、ジェイソン・レイリー

これも以前に観たことがありました。で、好き!ジェイソンかっこいーし(脱ぐとこが最高)、カンもしなやかで強い踊り。

『ドン・キホーテ』よりパ・ド・ドゥ
振付:マキシミリアーノ・グエラ 
音楽:ルトヴィク・ミンクス
装置・衣裳:ラモン・B. イヴァルス
照明デザイン:オッリ=ペッカ・コイヴネン
エリサ・バデネス、ダニエル・カマルゴ

このペアはこういう若くて勢いのある作品が似合いますねー。超楽しいドンキパドドゥでした!


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