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2015年11月19日15:45

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その昔、津軽はナチスドイツだった!

 1945年の欧州、敗戦間近の第三帝国、すなわち「ナチスドイツ」からヒトラー総統を始め政府や軍部の高官達が南米奥地や南極秘密基地に脱出逃亡したという話を皆さんはご存知でしょうかわーい(嬉しい顔)
 当然、同盟国だった日本を目指した者も居た筈です。
 戦時中に満州でいくつも目撃されたアダムスキー型飛行物体は、ドイツから飛来した円盤型航空機「ハウニヴ」だと解釈するのが自然でしょう。
 特にナチ幹部と折り合いが悪かった軍需相シュペーアの部下達(建築家などの頭脳派エリート)は南下せずに日本を目指す道を選んだと思われますウインク

 もう一つ、
 皆さんは「高射砲塔」をご存知でしょうか?
 第二次世界大戦中、各国は都市や港湾、軍需工場といった戦略的重要地区を航空機の爆撃から防衛する為に、対空兵器を据え付ける施設を建設しましたレンチ
 空の目標を狙う為、それらは高さが有る程に射界を大きく取れて効果があります。
 そうした建造物を特に積極的に建設したのが英独で、英国は今日の北海油田に似た海上ベースを多数設置し、ドイツ空軍の空襲に備えています。
 一方、ドイツは施設そのものが爆撃に耐えられる頑強な(そして過剰な)物を建設します爆弾
 その頂点に立つのがベルリンなどの主要都市に現れた「高射砲塔( Flakturm フラックトゥルム)」なのです。
 「高射砲塔」とは、軍艦に見られる高角砲を運用する「高射・砲塔」ではなく、高い位置に高射砲を据える土台すなわち「高射砲・塔」でした。
 それらは余りに頑丈過ぎて、終戦後の爆破解体も上手く行かず、今も多くが残されて、別の施設として平和転用がなされていますあせあせ

 さて、日本に来たドイツ人達はどこに行ってしまったのでしょうか?
 どうやら満州を経由して直接青森の「弘前」に降り立ったようです。
 そして様々な事業を行ったものの、痕跡だけを残して消え去ってしまったようです。


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 田んぼとリンゴ畑の彼方に見える何か凄い物体・・・・

 これぞ日本の高射砲塔「ヴァイデンプラッテ塔」でしたexclamation ×2

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 因みに、手前に見える道路のガードレールが結構複雑な構造に見えますが、これは実は折りたたみ式防雪柵で、冬場は上に展開して風(つまり吹き付ける雪)を遮ります。
 旧海軍の航空母艦の甲板に設置されていた遮風柵の子孫ですねクリップ


 凄い大きさです目
 高さは現在の状態で58mあります。
 右側には日本家屋に偽装したパゴダ型の指揮塔も見えます。
 塔の上中心には二次指揮所も見えますね。

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 かつてはこの上に、三式12cm高射砲が4門、二式20mm高射機関砲2群(12基)、五式40mm高射機関砲4門が据えられていたようです。

 二式20mm高射機関砲といえば、2007年の羽田空港の工事の際、状態が良くトレーラー付きの完品2基、状態の悪い砲架数基と指揮装置、つまり6基1群が丸々発見されてますが、これが今はどこに有るかご存知の方は居ませんか?
 この機関砲のシステムはドイツの設計の影響を色濃く受けており、射撃指揮装置は電気式のアナログコンピューター、砲は指揮装置から直接コントロールされる電気接点式機械デジタル制御で、海軍の対空機銃のシステムとは一線を画すものでしたチャペル
 現在砲1基がコブレンツ軍事博物館に展示されてるのが写真で確認出来ますが、これが羽田から出た物の一つかどうかは分かりません。


 もう一つの高射砲塔「ランデスハレ塔」。

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 こちらは高さ56m。


 真ん中に写ってる電柱を挟んで、左が高射砲塔、右が指揮塔でやはり和風なのが面白いです。

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 この近くには水田の稲で巨大地上絵を描く風習があり(通称、田んぼアート)、これは元々ナチス科学者が宇宙人とチェネリングを行っていた名残りかと思われます。


 空襲警報を知らせる半鐘と、通信アンテナ。

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 高射砲を一門載せる大きさの塔も多数存在しています。

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 「V-2弾道ミサイル」の格納庫です。ナチスの科学は世界イチィ〜手(グー)

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 来日した独科学者が生み出した人造人間(Eigermensch アイガーメンシュ )達も、今では平和に観光誘致活動を行っていますねるんるん

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 そしてこれが弘前とナチスドイツの結び付きを明確に示す証拠です電球

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 マンホールの中心にあるのは弘前市の市章です。






 それ以外の弘前は・・・・

 まずアクセスはハイブリッド観光列車「リゾートしらかみ」でどうぞ電車

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 駅にある記念撮影用ですが、無駄に凝ってて凄いです。流石ドイツ。


 景観名物、岩木山富士山
 秋の早朝。

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 「ヴァイデンプラッテ塔」は画面右手方向外、「ランデスハレ塔」は左手方向外に有ります。


 同じ位置から冬雪

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 夏晴れ

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 リンゴ園から冬。

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 秋。

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 水田から夏。

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 秋。

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 名物のリンゴりんご

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 遠景は八甲田山。

 リンゴの花。

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 リンゴ倉庫。

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 津軽三味線もこの地方では外せません。

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 大変シュールな光景ですたらーっ(汗)が、遠景の八甲田丸の手前に見えるお婆さん?のポーズが不自然ですが、何をしてるのでしょうね?
 
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 奥津軽には津軽三味線会館もありますが、津軽半島の話(津軽鉄道や太宰治生家、青函トンネルや土偶駅など)はまた改めて。


 弘前市街に入る前に、郊外に「盛美園」というとても面白い場所があります。

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 津軽には明治大正期の成金が作った不思議(悪趣味)建物がいくつも残っており、太宰家の屋敷などが有名です。
 この盛美園は、現在のオーナーが屋敷の「盛美館」とお庭を公開しているので、誰でも見る事が出来ます。

 ここはジブリの「借りぐらしのアリエッティ」のモデルに成った為、入り口には宮崎監督のサインが飾られてたりむふっ

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 ではお屋敷の「盛美館」をグルリと眺めてみましょう。

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 一階が日本家屋、二階が洋館という不思議建築、しかも二階に出っ張った展望室が変さ加減を増強してますね目がハート

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 展望室の下はこんな感じで危なさ感満点ですふらふら


 屋内は一階のみが公開されてますが、ご覧のように大変凝った作りです。

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 二階は写真でのみ見られますが、やはり凝り方が尋常じゃ無いです。


 お庭は一応日本庭園なのですが、こちらもセンスが変な感じです。

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 正面高台からは、天気の良い日は木立越に岩木山や八甲田山が見えるって寸法です。


 庭側からお屋敷を眺めます。

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 向かってお屋敷の左隣に藁葺き屋根の大きな日本家屋があるのがまた変さに拍車をかけてますね。

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http://www.seibien.jp/



 市街に入ってまずは有名建築を見てみましょう。

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 第五十九国立銀行(現:青森銀行)本店で、現在は記念館に成ってますドル袋


 藤田記念庭園洋館。

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 のレンガ倉庫。

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 弘前昇天教会。

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 一戸時計店時計台学校

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 石場家住宅(現在は酒屋)。

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 この空間「こみせ」が雪国では重要なのです雪

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 先の角を曲がった方向は、戸板で外を塞いで完全防備通路とする事が出来ます。



 旧東奥義塾外人教師館ペン

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 現在はレストランに成っており、この日は貸切で結婚披露宴をやってました。

 細部アップサーチ(調べる)

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 旧弘前市立図書館本

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 思ったより小さいですね・・・・


 
 旧第八師団長官舎(旧弘前市長公舎)位置情報

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 これは2年前、市庁舎増築に伴い、移設工事中でした危険・警告
 完成公開の期待が高まります。

 そして現在・・・

 スターバックスに成ってしまいましたボケーっとした顔

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 中に入ってみましたが、これは酷い泣き顔
 歴史建築の維持費の足しにする為、カフェなどのテナントを入れる事はよく有りますし私もそれには賛成なのですが、違う物に改造してしまっては本末転倒ではないでしょうか。
 しかも市庁敷地内で特定企業の営利目的に使われてるのは、弘前市の姿勢を象徴してると思います。

 工事中から二つ足されて4つに成った指定プレート。

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 勿論、文化庁指定は改造前なので、これは詐欺ではないでしょうかバッド(下向き矢印)
 他のものはあくまで「景観」なので、見た目さえそれらしければ中身はどうでも良いって事ですね。

 この「中身はどうでも良い」ってコンセプトは弘前市街の有名建築全般に感じられる事で、使っていた頃の人間の息吹は全く感じられず、抗菌処理さえ施されてる印象です。
 弘前市は市内テーマパーク化(つまり観光誘致)を図りたいみたいで、歴史文化保全はナンチャッテで全く考えられてません。
 これは日本全国の自治体で見られる一種流行で、考えが短絡的で工夫の素振りも見えないのが残念です。

 そういえば、和歌山の田辺に南方熊楠邸が保存されてて、親族の方が詰めてますが、「あたしが死んだらカフェに改造されてしまうのでしょうね」とボヤいていました。私も市側は屋敷や遺構を客寄せパンダとしか考えてない印象です。




 さて、弘前といえばお城と桜桜

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 桜祭の季節には、市庁舎の屋上がが開放されます。
 この市庁舎自体も面白い建築で赴きがあるのです。
 なお、天守閣は低くて、この高さからも木立で見えません。

 外堀です。

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 左が市庁舎。


 内堀、白鳥が居ますねぴかぴか(新しい)

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 天守閣と称するもの。

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 曳き屋工事自体も、実際には話題作りで観光誘致がまず有りきって印象ですがく〜(落胆した顔)

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 お堀の生き物。

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 オシドリですね。


 秋の内堀もみじ

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 私が弘前が面白いと感じるのは、観光ガイドに出ていない部分にあります。

 まずは蔵に注目。

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 レンガを使うのが特徴です。


 こちらは雪害対策の屋根に注目。

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 最近流行の土蔵改造の飲食店、つまり逆店蔵ですねレストラン

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 2ヶ月後・・・

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 改造された上、別の店に成ってました。
 右側に見える木蓋されて通路に成ってる水路も地域の特徴。


 バス停の椅子も、雪害対策で折り畳み式が標準バス

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 吉野町煉瓦倉庫。

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 元は穀物倉庫だったようです。
 現在は耐震強度調査中で中には入れません。

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 改造跡もあちこちに見えます。


 弘南鉄道大鰐線ウオッチ電車

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 中央弘前駅。

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 車両は東急7000系でしょうか。


 木造の電柱がいい味出してますね。

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 電柱のアップ。

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 背景は、弘前中央病院です病院


 病院の寮?

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 病院に隣接したセンス良い民家家

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 敷地からみて元医長屋敷?


 廃屋ウオッチカメラ

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 看板建築。

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 屋根に展望等状の出っ張りがあるのもこの地域の建物の特徴。

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 雪の状態を視認する為でしょうか。
 屋根への出入り口を別としてるものと、兼用しているものがあります。
 兼用している大きなものは、冬場の洗濯物干し場としても有効と思われます。

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 また、商店は表通りから奥に向かって増築を繰り返すのが特徴です。
 上に向かわないのは雪害の為と考えられます。


 何とも言えない形状。

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 どうしてこう成った?


 倉庫?の傾きに注目右斜め上

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 反対側から、左端が傾いた倉庫。

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 右の看板建築風の構造も謎です。
 その外は庭で木があり、道路との境は傾いて崩れかかったブロック塀が。
 勿論、人が住んでます。


 見た目が味わい深いラーメン屋。

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 配線ウオッチも抜かりなく雷

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 この商店、かなり素晴らしいデザインだと思いません?

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 一見、公民館風ですが、一般の民家です。

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 民家は商店のように公のものではなく、個人のものなので撮影は気を遣います。
 が、好奇心が勝ってしまう事がしばしばウッシッシ



 元お医者さんだと思われます。

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 特にこちらは何もかも素晴らし過ぎですねハート達(複数ハート)


 歯医者さん。

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 その先にある、それなりに有力者だと思われる増築だらけの民家。

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 反対側から。

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 石造のように見えるのはこちらを向いた二面のみです。
 しかもよく見ると、角石風のデザインがシンメトリーじゃありません目
 このセンスといい、左官屋の技術といい、脱帽です。


 やはり典型的飲み屋の長屋ビール

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 中からミステルコミネ(仮名)やガバナー(仮名)が泥酔してフラフラと出て来ても誰も驚かない風情がありますね。



 弘前の郷土料理といえば「イカメンチ」が浮かびますねうまい!

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 業者によって当たりハズレはあるのですが、総じて美味しいです。
 最強のイカメンチを作る名物オバチャンも居るのですが、毎日瞬殺売り切れで私のような旅人が買える可能性は極めて低そうです。


 あと、B級グルメブームで有名に成った、黒石の「つゆやきそば」るんるん

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 焼きそばなのに、汁に入れてしまう意外性が面白いですね。
 やはり業者によってピンキリですが、通常の焼きそばも美味しいです。


 お待ちかね、弘前のお酒といえば「豊杯」ですとっくり(おちょこ付き)

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 文字通り、豊かな香りと味が特徴。


 黒石からは「稲村屋」。

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http://www.applet1181.jp/kikunoi/index.html


 鯵ヶ沢の「神の座」衝撃

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 味が物足りない人には「安東水軍」がオススメ。
http://www.ozakishuzo.com/


 青森といえば田酒。
 その頂点に立つ「短稈渡船」と「山田穂」富士山

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 ストレートに飲みたいなた左、料理と合わせたいなら右です。
 お米が違うだけで他は同じなのに、味わいが違う事を楽しめる究極の日本酒です。

 そして、これ。

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 一見同じですが、ラベルの左上の「生」のステッカーに注目マル秘
 これから開封して飲まんとする瞬間です。
 勿論、生は流通していません。
 究極の上の究極を極めた田酒という事です。



 最初の話を忘れてましたが、二つの大型高射砲塔は現在給水塔として、小型のは米の貯蔵サイロとして転用されているのです。
 「ヴァイデンプラッテ塔」は「板柳高架配水塔」が現在の正式名称。
 「ランデスハレ塔」は「田舎館高架水槽」と呼ばれます。
http://www.town.itayanagi.aomori.jp/town/suido/jyosuidou.html

 おしまい。

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