深川探訪：同潤会アパートメント

東京には、同潤会アパートという大変モダンな集合住宅が在りました。
１９８２年に私が上京したときは、結構な数、在ったように思います。
関東大震災で焼け出された人々を救済することを目的に当時、各所に作られた様です。
表参道ヒルズもかつては、同潤会アパートでした。

詳しくは、

https://ja.wikipedia.org/wiki/同潤会アパート

我が家のご近所にもありまして、今は立派なタワーマンションへ変わっておりますが、ここに同潤会アパートが在ったというモニュメントがあります。４期に渡って作られた様です。
そこには、第３代日本社会党委員長の浅沼稲次郎さんが、住んでいたそうです。
タクシーの運転手さんから教わりました。
数年前にご近所のお寿司屋さんへ行った時に、お店の大将は私より一回り年長で、生まれも育ちの深川なので、そのことを尋ねたら、事実であり、ご存知でした。

とそのとき、区長さんがお店に入って来られました。
江東区長の山崎孝明さんです。隣で寿司をつまみ始めた区長さんは、気軽に私たちに話しかけ、困ったことはないか？？希望はないか？？
今後の区政に反映するために優しく、朗らかに談笑して下さりました。
区長さんは自由民主党の御所属ですので、社会党の浅沼さんとの接点などなかろうと思いながらも、
『あそこのマンションに昔、浅沼稲次郎さんが住んでいらしたんですってね。』
と話題を振ってみました。
区長さんは、嫌な顔ひとつせず、同じ政治家として、彼は偉大であった。
区長がまだ、政治家になる前、政治家を志していた頃、所謂、書生のような立場で浅沼稲次郎先生のところに出入りしていた話を伺いました。

党が違えども、同じく政治を志すもの、相通ずるところがあったそうです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/浅沼稲次郎


あ、因に浅沼稲次郎さんがお亡くなりになった、あの事件は１９６０年。先日、ノーベル賞を授賞した大村センセイが、墨田工業高校の教鞭を執られていた時期でした。浅沼さんのお宅と墨田工業高校は、徒歩２、３分です。（奇遇）