mixiユーザー(id:64061604)

2015年11月11日19:04

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【ビジネス論】 優秀な若者 

今月からに我が社(コンサル会社)に中途入社した若者が2人とも極めて優秀である。

男性の方(4年目)は総合商社、女性の方(6年目)は旅行会社で働いていたのだが、
男性の転職のきっかけは「一刻も早くお客様の会社経営に関わりたいから」であり、女性は「モノを売るのはもう十分やった。これからは"考え方"を売りたい」とのこと。
これ、言っていることはほぼ同じである。
ならばなぜもっと大手のボストンやマッキン、少なくともアクセンチュアやPwCに行かないのだ?との質問への回答も全く同じで、「当然受けましたがダメでした」と。
まぁなんとも正直だった。
別に正直だったから採用したわけではないが、下手な社交辞令を述べられるよりはマシだった。

★★★

まず、自分のアピールをする際、以下のようなことを言った時点で僕はその志願者を採用しない。

・人が好き
・お客様の求めているものに確実に応え、お客様の役に立てる仕事をしたい
・社会に貢献できる仕事をしたい

自己アピールとは自分の人柄を述べる場ではなく、「自分は他人とどう違うのか」を述べる場である。
残念ながら、100人中95人は上記の3つのセリフを述べる。
志願者はそれらのセリフがいかにベタなのかを知る必要がある。

一方、2人の若者はこう述べた。

男性:「ビジネスにおけるWin/Winという考えが大好きである。お客様が"私と知り合った"という無形価値を含めて総合的に私が提供するサービスに満足してくれるのであれば、ビジネスとして大成功だと思う」

女性:「お客様自身も気づいていない"実はあなたにはこれが必要なの"という物をを売るのが好きだ。そのことに気づいたのが自分達だけなら、そこには他社との競争がほとんどないからだ」

こういうビジネス感覚を持ちうる若者に育て上げた彼らのご家族、ご友人、そして会社の先輩に頭が下がる思いである。

なお余談であるが、偶然にも彼らの苗字は2人とも極めて珍しく、名刺に必ずルビが必要なレベルである。
2人ともその珍しい苗字に関しての小話も持っている。
クライアントとの「つかみ」にも事欠かない2人である。


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