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2015年11月08日12:31

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日本男児だるもの、目指すなら日本一。


『坂の上の雲』を読んでいる。

司馬遼太郎は、晩年、日本がダメになる、滅んでしまうと、言っていた。

もぐらは、てっきり、日米安保とか、自民党が気に入らないとか、
そーいう作家の一人かと思ったり、けどこの人は頭脳明晰だし、
ちゃんと歴史を調べたりしてるから、そんな頭の悪いことは
言わないよなあと違和感があったりした。

んで、最近、坂の上の雲を読んで、
ああ、こういうものを書ける人なら、
日本がダメになるって、見抜けたろうなと、納得した。

坂の上の雲で、司馬遼太郎は、
「日本男児だるもの、目指すなら日本一」と、
当時の明治男児の志を書いている。

翻って、現代の日本の、

「二番じゃダメなんですか」
「皆で仲良く、おててを繋いで徒競走でゴール、みんなが一番」
「できない子に合わせるべき」

という、何の志も、使命感もみられない、堕落した、侮辱的同情。

もぐらはね、子どもの成長が遅くて、
小学校に行けるか心配だけど、
だからっていって、

「もぐらちゃんの子どもが可哀想だから、
徒競走は もぐらちゃんの子どもに合わせて、
みんなで手を繋いでゴールにしてあげるね。
美しいでしょ、感動でしょ、ありがたくて涙が出ちゃうでしょ」

と言われたら、殺意しか沸かないけどね。

うちの子を無辱するのも大概にしてもらえませんかね。

人として、親として、子の人権人格を考えたら、
「できない子に合わせるべき」って考えは、
できない子にも失礼だと、分かるけどね。

そーいうことに気づかない、バカな大人が、
お手々繋いでゴールとか、つまらんことを思いつくんだろうな。

あるいは、自分の子がバカすぎて、余所の優秀な子に嫉妬して、
足を引っ張ってやりたくて仕方がない、
才能を潰してやりたくて仕方ない、
自分の子のレベルに、周りを引きずり落として、
ニヤニヤしたい、気持ちの悪い親の発想だろうな。


なんで、こんな、ニヤニヤの意図を汲んでやる必要があるんだろう。


ニヤニヤに付き合わされて、才能を潰されるくらいなら、
それを公立校の教育の場で、国家レベルで、やられるなら、
利口な親は、子どもを海外に行かせたり、私立に入学させるだろうよ。


日本男児だるもの、目指すなら日本一。


そういった、志をもった青年が、沢山でてくる時代は、
もう来ないのかなあと、げんなりしてしまう。


司馬遼太郎、たぶん、きっと、あなたは正しかった。


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