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2015年11月07日16:31

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「第201回志らく一門会・3真打昇進披露の会」

 「第201回志らく一門会・3真打昇進披露の会」に行って来ました。


 開口一番:らくぼさん(前座)「看板のピン」。前座さんのワリにはマクラが軽妙で良い。落語本体も、独自の工夫が見られた。立川流だと、主人公は親分の格好良さを真似しようとする、と描かれることが多いけど、彼は金儲けしたい人だ、と演出した。その他、リズムなどは前座さんとしてまぁまぁ。

 以前の彼は、演劇っぽい口調で落語じゃなかったんだけど。ちゃんとそれは直っていました。



 二番手 :志ら玉師(らく里改め。新真打)「佐野山」。なんか、高座でピクピクしてはった。緊張してはる?落語は、普段どおり。上手いんだけど、普通で、やや眠い。強烈な個性に欠けるので、うーん、今後営業で苦労するかも?上手いだけで売れるには、談春師や三三師クラスじゃないと難しい。で、彼って、上手いことは上手いけど、そこまでじゃないんだよね。他の芸能にお詳しい面などを、なんとか生かせないものかしらん。

 なお、志ら玉新真打披露公演では、元々の師匠・ブラック師も出演されるげな。ちょっと行ってみたい。お休み取れないので無理だとは思うけど。



 仲トリ :志らく師(師匠、真打)「厩火事」。マクラで「昔の立川流は北朝鮮のようだったけど、今では親睦会、ライオンズクラブのよう」。なるほど。あと、談志以外の落語家(円生さんとか)を「家元よりある意味上」、と褒めたのを初めて聞いた。ただ「現代落語としては家元のほう」とも。

 落語は、ギャグ沢山で会場爆笑。流石の出来。


仲入り


 真打昇進披露口上。司会は志ら乃さん。
<写真>
師匠「落語家人生、多くの者にとって、一番スポットが当たるのは真打昇進披露のとき。この時を生かせないと後もだめ」と発破をかけておられた。



 四番手 :らく朝師(新真打)「睡眠時無呼吸症候群(に関係する新作)」。医療落語ではなく「健康落語」だそう。噺の構造が複雑で、ついて行くのにやや苦労した。ただ、個性的で、今後の営業には苦労しなさそう。今のところ、唯一無二の存在?



 大トリ :志らら師(新真打)「宮戸川」。マクラで「師匠は、自分の落語を聞かず帰ってしまった」と笑わせていた。放任主義?あと「志の輔師匠や談春師匠は物を貰い過ぎ」とも。そういえば家元もそんな感じでしたね。

 落語は、彼の得意ネタ。のびのび陽気。でもマクラの方が面白い、それも彼らしい。3新真打の中では、落語を聴きなれない人には一番ウケそう。



 落語家さんって、若いころからほとんど変わらない、というのを実感しました。志らら新真打さん、志ら玉新真打さんとも、前座さんの頃から正常進化の範囲内。やや化けたのはらく朝新真打さんのみ。落語家さんは、前座の頃に将来がおおむね決まるのかも?


 終演、21:30過ぎ。
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