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2015年11月06日00:58

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いちばん見たくないのが鈴木尚広

試合終盤、フォアボールでランナーが出たりすると、巨人ベンチから決まって出てくるのが鈴木尚広。
巨人ファン以外はその姿を見るだけで嫌な気分になる。
昨日の夜のNHK、アスリートの魂で鈴木を取り上げてた。

わかってるのに走られる、ワンヒットでホームに帰ってきてしまう、少しでも隙を見せたら次にいかれる。
塁上に鈴木尚広が居るプレッシャーは、見ている側にでもこれほどまでに伝わってくるんやから、グラウンドに居る選手たちにとってはいかばかりか。
そんな鈴木尚広こそ、真にプロフェッショナルと言える稀有な野球選手なんちゃうか。
その仕事人っぷりには、七人の侍で宮口精二が演じた久蔵がかぶるもん。

福島の相馬高校から、足を買われて96年のドラフト4位でジャイアンツから指名を受ける。
俊足巧打の1番候補として期待されるものの、相次ぐ故障で2年目を除けば100試合を越えたのは08年と09年のみ。
規定打席には一度も到達できておらず、決して一流でもレギュラーでもないものの、盗塁数だけは03年から7年間に渡りチームトップ。
10年、長野、高橋、松本により鉄壁の外野陣が形成されるに至って控えにまわり、ここから代走のスペシャリストとしての歩みが始まる。

そんな鈴木の日常は、ほかの選手より3時間前にグラウンドに足を運ぶところから始まるんやて。
40分間、トレーナーからマッサージを受けながらコンディションをチェック。
そのあと2時間をストレッチとトレーニングに費やす。
さらに全体練習に参加し、試合中は中盤からウォーミングアップをスタート。
あのいやらしい走塁はそういった鍛錬に裏付けられてたんや。
番組中ではキャッチャーとの駆け引きや、独特なスライディングやスタートテクニックを説明。
見てるだけで、ああまた来年もいちばん見たくない選手で居続けるんやろなと思えてきた。
そやけど、めちゃくちゃかっこええねん。
まさに「敵ながら天晴れ」と言うしかない。
それにしてもNHK、ようこんな地味な職人を取り上げたもんやね。
顔も光石研みたいやし。

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