肩こりというのは、日本特有の症状らしい。
都市伝説かも知れないが、アメリカ人のビジネスマンが日本に赴任したとたん肩こりになってしまったらしい。アメリカでは聞いたこともなかった症状に戸惑う。日本人の同僚に勧められてサロンパス貼ったりなど色々やるものの一向に改善されない。それが数年間にわたる日本での仕事を終えてアメリカに帰国したら、肩こりも治ってしまったと。
肩こりというのは多分に精神的なものではないかという気がする。
私は子供の頃から肩こりがひどくて、サロンパス、様々な湿布薬、アンメルツ、エレキバン、磁気ネックレス、お灸に、テープの内側に小さな針みたいなのがくっついてる奴とか、いろいろやったけど、どうにも改善されなかった。
ところが1996年に会社を辞めたら、唐突に肩こりが治ってしまった。それ以降20年近く、もう肩こりには全く悩まされていない。
仕事の量だけでいうと、むしろ会社を辞めた後のほうが相当ヘビーな仕事をしている。でも肩こりにはならない。
おそらく肩こりというのは日本の学校や会社に特有の精神的な構造に由来する、社会構造風土病なのではないかという気がする。
だから、標準的な社会のシステムからドロップアウトしたことで、肩こりを起こす原因からも解放されたんでしょうね。
これと似たものとしてフランスには足こり(Jambes lourdes 直訳すると「重い足」)というのがあるらしい。フランス特有のもので、他の地域ではまず見られない症状ではあるものの、フランスでは多くの人がこれに悩み、様々な療法を試しているとか。
これもたぶんフランスの社会構造に起因する精神的なものなのではという気がしますね。
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