●『フツウがイチバン』 - Space2*3
羽多野加与さんの個展を10日に観て参りました。
アニメーションを彷彿とさせる絵柄だけど何か違う・・・。
そんな独自の作風を築き上げている作品は見事でしたが、
ドローイングの中々いいですよ!!
ドローイングに添えられた毒のある言葉が、内容が極めて猛毒なんだけど、
さりげない感じに書かれていて、普通にスッと抵抗感無く読めてしまう。
こういうのを「羽多野マジック」と呼んで良いのかどうかは分かりません。
●『SWARM』『静かに輝く』『どんなことでもゆるしてあげる』 - 新宿眼科画廊
「フツウがイチバン」を見たついでに、眼科画廊を訪問。
3人の展示が行われていました。
岡田P子ちゃんの「SWARM」は、戦争などの不吉な図像の中に、
薄っすらと、キティちゃんとか、ピカチュウの図像が模様として出ているという、
意味深なプリント作品。
その他、マリア像の下に鯉の群れが集まっている所が、
ロケットが発射されている様に見えるといったものも。
不吉なものと笑いのものの組み合わせが、
時として日本の要素も込められている事で、何となく世相諷刺にも見え。
それから、ニューヨークでは、
「日本と言えばキティちゃん」というイメージが広まっているとか。
「静かに輝く」のもんだみなころさんは、青山ぴゅー多さんの奥さん。
独自の「ヘタウマ」世界を構築していて見応えありました。
特に陶器作品が気に入りました。
「どんなことでもゆるしてあげる」の内田百合香さんも、味わいのある「ヘタウマ」で、
丁寧に描こうとする余り味気ない絵になる私は羨ましく思います。
●『何も深刻じゃない』 - ガーターギャラリー
松田修くんの個展。
11日に、トークショーの「チョーウケる話」を観覧。
周囲の環境に引き摺られまくっていた痛々しい(?)過去を、
笑いに包んで楽しげに語る様子には、只々驚きの一言。
そういった経験が、作品に影響を与えたのは言うまでもないでしょう。
尼崎の底辺では、大人は、冗談やギャグで煙に捲いて子どもを騙すのが日常の様で、
悪い事だけど、お笑いで包んで誤魔化すというのは、
陰険だったり暴力的だったりしない分、マシなのかも知れません。
それと、私も松田くんも、「お笑い系アート」という意味では方向性が似てるのですけど、
作家としての形成のされ方が真逆というのが興味深かったです。
つまり、松田くんは、周囲からの影響を受けて形成されたのに対し、
私の場合は、人から影響を受けずに内面性からの発露によって形成されたという事。
それから、私は「無宗教」ですけど、「宗教」に対しては色々と思う所があります。
松田くんは、色んな宗教に重複して沢山入信し、それを作品にしているというのも凄かった。
私とは逆方向にシンクロしている所が興味深い。
●『会田誠の月イチぼったくりBAR』第1夜 - 美学校
13日に美学校で開催されたトークショーの第1回目のゲストは、渡辺篤くん。
プロジェクターでスクリーンに作品を投影して、
それまでどういった作品を作ってきたのかを解説するというイベント。
中心にちゃぶ台を置いてその周囲をお客が取り囲んで話を聞き、
スクリーンの画像を見る形式。
引きこもりや、ホームレスなどの社会問題を、
自身の体験にも基づいて非常に説得力ある作品に仕上げているところは、
非常に敬服するものがあります。
戦争の問題を、将棋の駒のコスプレを着て戦う事で表わした作品も、
将棋というのはそういえば、戦争の疑似体験だよなあと気付かされたし、
話にも出てきましたが、将棋のゆるキャラっぽいカッコの悪さも、
戦争というのは綺麗でない醜いものであるというのを思い知らされた感じです。
●『アールブリュット立川2015』 - 伊勢丹立川店
友人のブラッディマリーさんからこの展示の存在を教えられたのですが、
他のブロ友さんからもレポートお願いしますと依頼されたので、
ブログに書きました。
18日の最終日に行きました。
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-12085934406.html
http://genmaisaishoku72.blog.fc2.com/blog-entry-142.html
http://yodobashi-5-18-1.at.webry.info/201510/article_3.html
●『日本のヴィオラ音楽傑作集』 - スペース Do
「アールブリュット立川2015」に訪問した後、
新大久保で開催された「日本のヴィオラ音楽傑作集」を鑑賞。
日本のクラシック音楽を専門に演奏する管弦楽団、
オーケストラ・トリプティークの、言わば、スピンオフの演奏会です。
このオーケストラは、渡辺宙明のヒーロー音楽を管弦楽編曲したものを演奏した、
「卒寿記念演奏会」も演奏しています。
「日本のヴィオラ音楽傑作集」では、この時初演された作品が幾つもありました。
日本の音楽史的に非常に重要な演奏会だったせいもあり、
定員100名を超過してお客が来ていました。
●『千葉詩亭』 - TREASURE RIVER Book Cafe
「日本のヴィオラ音楽傑作集」を鑑賞した後、その足で、「千葉詩亭」を訪問。
要は「詩の朗読会」なのですが、パフォーマンスなど、自由に表現してよい、
アートの発表会みたいな要素もあるようです。
大久保駅から総武線で一本とは言うものの、
千葉なので時間がかかり、到着した時には、終盤あたりでした。
でも、関係者と面識が持てました。
次回は、12月の第三日曜日だとの事なので、その時は正式にデビューいたします!!
【画像左・中】
アールブリュット立川2015
【画像右】
個展『フツウがイチバン』で、羽多野さんとのツーショット!!
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