少し考えてみてそれからでも遅くはない

■電車にはねられ中１男子が死亡　名古屋
(朝日新聞デジタル - 11月01日 19:42)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3692152


死ぬのは逃げだ、楽な方に逃げるな・・・という人がいるが

間違ってはいない・・がそれは孤独に戦ったことが無い人間

またはどん底レベルの絶望的な環境に追いやられた事が無い人間の

無責任な言葉の暴力であると思う。


勘違いして欲しくは無いのだが自殺肯定派ではない

むしろ私は否定派側にいる。

だがしかし、上記の言葉を悩んでいる当人に浴びせたとして

それが最善かと問われればそれは否であると思う。

人間という生物は集団になるとまず孤立をおそれ周りと同調する傾向にある

よく言えば協調だともいえるが無論マイナスもある

それが、罪悪感の軽薄化や残虐性の助長である。

昔ある研究機関がそのことに対して研究していたのをご存じだろうか？

実験の内容はこうだ

椅子に固定された実験被験者Aに対し、別室でその光景をみながら

Aの椅子に電流（痛みを与える程度）を流す装置のON/OFFと強弱を操作するといった物だ

（無論、Aは痛がる演技をする物であり装置自体も全く意味をなさない物である。）

別室に個別に人を呼びスイッチを押させる実験を行い

結果は、何も言わない状態であればほとんどの人間が拒否をしたそうだ

そして次に「集まっていただいた方々みんなしています。やっていないのはあなただけですよ？」

と強くいったところほとんどの人間がそれを行っている

さらに言えば、スイッチのON状態のデータをみると

一度そういったタガが外れると、Aが苦しむそぶりをみて良心がマヒをしているのか

時間が長くなっていったケースも多くあったそうだ。

人間という生き物はかくも簡単にまた状況により加害者になりうるものである。

無意識におこなわれているいじめが無かったとは誰も否定できないのだ

では話を戻そう

学校生活だけではなく会社でも地域コミュニティでも

または集団生活において自殺志願者が自殺に追いやられるのはなぜか？

それは、人間の本質的な攻撃性に晒されるというのが一番の原因であるとは思う

まぁ経済的、環境的な物もあるであろうが

人が自ら命を絶つほどの絶望はそういうものだとも思う。

周囲に相談をしても

・自分が悪いからではないか？

・気持ちが逃げているからではないか？

・周囲に助けをもとめなかったのか？

等などのあくまでも他人事、綺麗事しか並べられない。

さらには説教まで垂れる始末

これでは目を当てられない

ではどうすべきなのか？

自殺を考えてるのであれば一つ考えてほしい

果たしてそれが自分が死ぬ理由で良いのか？

生物である以上は他の命を殺し糧にして生きてきた

その体を維持するためにどれだけの命を消費してきた

そしてそれを自分のその今の理由で無駄にしていいのか？

そこに死ぬほどの大義名分はあるのか？

と

学校でいじめられたから

会社で追い込まれたから

誰も助けてくれないから

死ぬ前に一度そこを本気で考えて欲しい

そして周囲にどんな形でもいいから話してほしい

人間はエスパーではない

聞くか読むかしなければ伝わらない

一人では答えが出ないのならば

現状を打開出来うる人間を探すしかない

これでも無責任だとは思うが

死ぬ前に考える

それだけでも違ってくるはずだ。

世界は一つだが生き方は無限にある

終わらせるのは一瞬だが、終わる理由がそれでいいのかと問う

では周囲にできることはなにか？

意見を押し付けるのではなくまず聞いてやることだと思う

綺麗ごとを言う必要はない

ただ聞き問われたことをこたえる

それだけでも変わってくる


嘆かわしいのは、若人が未来に絶望するような今の日本の社会である。

権門上におごれども　国を憂うる誠無し

財閥富を誇れども　社稷を思う心なし

今の世のは「政治屋」が保身や権力争いを優先し跋扈し

国家、国民の行く末を本気で考えている「政治家」が少ない

また、企業は利益のみに走り、自国の状況等二の次

ましてや人の命など消耗品としか考えて居ない


だからこそ今一度大人がきちんと子供に生き方を示さねばならない

大きなことはする必要はない

誰でもできることを少し考え

それを行う

それだけでもマシな世の中になるのではないか？

とそう思うニュースでした。