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2015年11月01日11:06

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ルシファー・エフェクトというのがあって、

「ブラック部活」生徒・教員の苦悩
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=29&from=diary&id=3688658

有名な心理学実験で、被験者を看守と受刑者に分けて、刑務所に模した施設で過ごさせると、看守役は傍若無人に、受刑者役は従順・無気力になるというのです。

イラクで起きた米兵の拷問や、ナチのユダヤ人虐殺といった、人間の非道な行為は、「凡庸な人間が状況の力で行った行為」と考えられています。

つまり「没個性化されやすい環境、監督者の目の緩さ、退屈さ」、が要因で、一部の腐ったリンゴが原因ではなくて、樽そのものが悪いから、必然的にリンゴが腐るというのです。

こうした現象は、「ルシファー・エフェクト」との名前まである、「悪の凡庸さ」なのですが。
一方、3・11震災直後の、多くの勇気ある庶民の行動が記憶に鮮明なように、「英雄の凡庸さ」も同じようにヒトは行為しているわけで。
さらにあのとき、異民族への迫害を、さりげなく食い止めていた例を聞いて、庶民レベルの治安維持能力の高さに驚いたのですが、一方、海岸住民の被災者の受け入れを、「生活文化が違うから」と拒んだ、市街地の高級マンション住民もいたことは確かです。

つまり「見てくれの善意」とかではなくて、「状況の力」にたいして、日々の生活のなかで、自覚的価値観と判断で、どこまで個々人が「あがらうか」が、カギになってくる気がします。


少なくとも、「昭和の妖怪」と呼ばれた岸信介にはじまる、安倍家の「憲法改正」野望に迎合する集団のネトウヨ的思考停止は、凡庸で退屈すぎます。

事故が起きてから、世間は気づくようですが、事業家や企業リーダーでも、退屈なヒトは結構大勢います。

さらに一見、表には出ないですが、自称上流階層の高齢女性の、安倍晋三ママ・洋子への崇拝ぶりは、「自分が善人であると自分に信じさせたいために振り回す善意」をふりまいて、さまざまなルシファー・エフェクトを発散しています。

賄賂とか、汚職とかは、「ちょっとしたワガマ」があれば、あっけないきっかけで、普通の人でも、踏み込める世界のようです。

実は最近、身近でそうした小さな「悪の凡庸さ」がうごめいて、その影響で数年の努力を虚無にさせられたのですが。

こうした「悪の凡庸さ」に無自覚でいるか、いないかは、中学生だから老人だからとか、役人だから教員だからとかには関係なく、そのヒトの「自覚的な品位」に関わっている気がします。


「小人閑居して不善をなす」とか、「貧乏暇なし」とか、むかしから庶民は、なかなか味のある言い回しを、残しています。


*余談ですが、明治憲政史を専門にしていたワタシの大学生時代の恩師は、「文部省は、もともと出来のわるい三流勤王派が牛耳ったので、品位が悪いんじゃ」と、苦々しくつぶやいてました。



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