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2015年10月31日15:00

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過剰さは、欠落の裏返しである。

過熱する日本のハロウィンに西川貴教さんが冷静なツイートを投稿 Twitterでは多くの賛同の声
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=3690666
この数年、盛り上がるハロウィンのニュースを見聞きするたびに、その言葉を思い出す。もともとは文化人類学の本にあったか、河合隼雄さんの本にあったか、大江健三郎さんの小説『個人的な体験』にあったか、そのすべてか。

これも新しい日本文化のひとつ、と擁護する人もいるが、ただの、大人たちのバカ騒ぎであって、さらに商業主義が巧みにその熱狂を利用したのだ。

この日本のハロウィンの熱狂は、最近のマンションの偽装問題と共通する根っこをもつ。建築偽装といえば中国が悪名高いし、そういうニュースがあるたびに中国を差別してきた人が今回の日本の事件をどう思っているのか?ということとも大いに関係がある。

最近の日本社会は、見た目は成熟国家でありながら、内部では静かに崩壊が始まっているのだ。それが新しい貧困の増加であり、児童虐待の増加であり、パワハラ、セクハラ、マタハラの増加である。私たちの社会の内部には、まるでシロアリが食い尽くしたあとのような巨大な空洞がある。それが社会の不安へと繋がる、しかしみなその不安と対峙する勇気がない、だからこそそれを忘れさせてくれる熱狂に身を委ねるのだ。

そんなふうに私は日本のハロウィンを見ている。
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