読書感想文シリーズその893「応天の門　第4巻」

「応天の門　第4巻」
灰原　薬
バンチコミックス
2015年10月30日読了

［新潮社による内容紹介］
http://www.shinchosha.co.jp/book/771846/
仕えるならば、その“想い”ごと。道真＆業平の最強バディがおくる平安クライム・サスペンス、混迷の第4巻！　風のない夜に大路を異形の怪の集団が通り、その姿を見たものは魂が取られる――その噂を聞きつけた業平は、その噂の真相を追うことに……。そして、道真もまた月夜にひとりの不思議な男と出逢いともに鬼の夜行を目撃するが――!?

［読書感想文］
今回は，まずまず…？　そろそろ話を拡げ始めたのはいいんだけど，その準備感が前面に出てしまってて，ちょっとねぇ．まぁ，仕方ないっちゃ，仕方ないんだけどさ．も少しスマートにできたんじゃないかなぁ…と想ってさ．あと，重厚なドラマ仕立てのつもりなのか，人間関係を錯綜させ始めたのにも，若干あざとさが垣間見えるかな．あんまり錯綜させすぎると，手仕舞いした際に鼻白むことになりかねないんで，そこがちょっと不安かも．せっかく御気に入りのシリーズなので，うまいことまとめてほしいのよ．つか，チョー個人的に言うと，別に大げさなネタなんざいらねぇから，小ネタでずっと続けてくれる方がいいんだけど？