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2015年10月28日10:08

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笑ってばかりもいられない、『UFO学園の秘密 The Laws of The Universe Part-0』

『UFO学園の秘密』今掛監督、驚きのUFO体験を告白!
(シネマトゥデイ - 2015年10月10日 19:19)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=14&from=diary&id=3657800

大川隆法『UFO学園の秘密』“ヤギ型宇宙人”の姿が明らかに!地球を救うため降臨!
(シネマトゥデイ - 2015年09月12日 10:28)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=14&from=diary&id=3612510

大川隆法『UFO学園の秘密』、超奇抜UFO映像が公開!
(シネマトゥデイ - 2015年07月24日 14:05)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=14&from=diary&id=3532358

 この映画を記事にしてるの、シネマトゥデイばっかなんだけど、幸福の科学と何かつながりがあるのかな。豪華キャストが揃えられるたびに、団体との関係を噂されて、それを俳優が否定するということを繰り返しているけど、出演依頼って断れないものなのかな。

 英語吹替版では、メーテルもどきの宇宙人・インカール役をジェニファー・ビールスが吹き替えるのだそうな。『フラッシュ・ダンス』や『ブライド』のあの方。売れたことはあるけど、今はそこそこってあたりが何か微妙。
 海外でもそれなりの注目を集めてることは、前作がアカデミー賞候補になったことでも分かりはするんだが、それってアメリカもかなり病んでる人が多いってことなんじゃないのかな。普通に映画を観れば、笑うか鼻白むか、どちらかの反応しかしようがないと思うのだが。

 アニメーションとしては一応、水準以上ではあるが、宇宙まで出してくる割には地味だ。お話は近年のUFO目撃情報を基にしてはいるが、何しろ現実味もなきゃ整合性もない各事件のつじつま合わせをしようとするものだから、ほころびはいくらでも出てくる。少なくとも私ゃアブダクション(拉致)する宇宙人にもいい宇宙人と悪い宇宙人がいるという識別をしている時点で、そんなヨタ話を信じる気にはなれないが。悪いレプタリアン(爬虫類型宇宙人)の地球侵略の目的が「実力の誇示のため」ってのももうリクツが思いつかなくて苦し紛れなんだろうなと思う。
 まあ、これだけ多彩な目撃情報がありながら、現実には何一つ宇宙人による国交も侵略も行われていないのだから、お話は結局「陰謀論」に傾かざるを得なくなるわけで、それを信じたがる人たちにとっては大川隆法の「説教」がふんだんに散りばめられているこういう映画は、まさしく「福音」のように思われるのだろう。堂々と習近平を悪いレプタリアンの手先(前回は胡錦濤だったかな)と断定する度胸にも驚いたが、オバマもやっぱりレプタリアンと同盟してる設定に、アメリカ人(の一部)はかえって喝采を送ってるてことなんだろうか。
 口では平和を訴えているものの、自分の気に入らない立場の者は悪い宇宙人の仕業とする短絡的な発想、あるいは登場人物に国防や自衛隊賛美を語らせる幼稚なナショナリズム、常識的な人間なら、バカバカしくて付いて行けるものではないが、映画がそこそこヒットしていて、3週経っても未だにベストテン圏内にいるということは、それだけ「信者」が劇場に駆けつけているということでもある。彼らの中に培われているものは果たして本当に平和への祈りなんだろうか。中国やアメリカへの憎しみ、それが増幅させられているだけなのではなかろうか。
 実際、客席を埋めてる客って、アニメを見に来るオタクや家族連れはちょろっとしかいなくて、殆どが信者としか思えないジジババばっかりだ。彼らはこの映画をキラキラしたまなざしで観ているのである。『人間革命』ほどではないにしても、相当数の信者たちが、このすっとこどっこいな映画を真に受けているのである。これはかなり恐ろしい状況だと言わざるを得ない。

 私もこういう映画を観に行くと、当然、信者と間違えられかねないので、できるだけ「仲間じゃねーぞ」感を出そうと、初音ミクのTシャツの上に『けいおん!』のジャケットを羽織って行ったんだけど、お隣さん同士でお喋りしている人たちが多い中、私は声もかけられなかったので、一応奏功したかなと(笑)。
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