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2015年10月23日23:41

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足枷

■5歳男児放置死、父「育児がわからず」 懲役19年判決
(朝日新聞デジタル - 10月23日 05:26)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3676605

もし僕が嫁と別れたとして。
嫁が2人の息子を残して、この家を出て行ったとしたら。

きっと、僕の生活は一変するだろう。

家族というの一つの船のようなものだ。
僕は確かに家族を養う為に、朝から晩まで仕事をしている。
でも、僕が朝から晩まで安心して仕事ができるのは、家の中で嫁が2人の息子を確り面倒見ていてくれるからだ。

確かに僕が働かず、家に給料を持って帰って来なければ、家族という船はバラバラに壊れてしまうだろう。
でも、同時に嫁が家庭を確りと守ってくれなければ、僕は自分だけでまともに働くことも出来なくなるのだ。

つまり、僕たちの家族という船は、そうやって人生の荒波を航海している。

もし、僕が嫁と別れたとして。
2人の息子を残して、この家を出て行ったとしたら。

きっと、僕は今までのように仕事は出来なくなる。
僕が仕事をしている間、一体、誰が息子たちを見ていてくれるのだろう。
もし誰も見てくれないのなら、それは僕がやるしかなくなる。

そうなると、子供の学校や幼稚園の時間に合わせて、僕は自分の仕事を調整し、生活を送ることになる。
これは本当に難しいことだ。
今の僕の状況では、仕事を辞めざるを得なくなるかも知れない。

この父親は、自分の妻が我が子を残して、家を出て行った時、一体何を思ったのだろう。

育児がわからないと言ったのは、そういうことなのだろうか。

一体、どうやってこれから残された我が子と生活していけばいいのか、途方に暮れていたのだろうか。
もしかしたら、この父親は家庭が円満であれば、良きパパで居られたのかも知れない。
妻が家庭を守り、自分が家族の為に仕事するだけで良かったのなら。

きっと、この父親は子供の為に自分の生活を合わせる術を知らなかったんだろう。
だから、今まで通り仕事に行き、今までと同じように生活しようとした。
そして、自分の生活を変えることなく、理玖くんが自分の生活に合わせるように仕向けたのだ。

だが、そんな生活が上手く行く訳がない。
次第に自分の生活に於ける、理玖くんの存在が邪魔に感じるようになったのだろう。

きっと何処かの時点で、理玖くんの存在が煩わしく、自分の生活にとって足枷のように感じていたに違いない。
そして、こんな生活をリセットして、自分の自由気儘な生活、自分だけの新しい人生をリスタートさせたいと思っていたに違いない。

でも、それは出て行った妻もそうなのだ。
理玖くんを残して、家を出て行った時点で、この妻も父親と同じことを考えていたのだ。

そう考えると理玖くんの存在って一体何だったんだろうと思ってしまう。
彼はこの夫婦にとって、邪魔なだけの存在だったのか。
それとも夫婦が円満であった時は、2人にとってかけがえなのない愛おしい存在だったのか。

そんなことを考えると、亡くなった理玖くんが不憫でならない。

世の中にはシングルマザーであっても、またはシングルファーザーであっても、確りと子育てをし、生活を送っていらっしゃる方もいる。

それは親の責任だ。
当たり前で当然だ、と言う方もいらっしゃるだろうが、僕からすれば、それはとてつもなく大変なことに思えてならない。
子供の生活に合わせて、自分の生活を変えると
いうのは大変なことだと思うからだ。

この事件は父親だけの問題ではない。
理玖くんを残して出て行った母親にも、父親と同じだけの罪がある。

僕はそう考える。


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