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2015年10月22日20:06

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次世代の新幹線車両

東海道新幹線700系撤退へ - JR東海、N700A追加投入で全車「N700Aタイプ」に
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=95&from=diary&id=3675882

かつて、機能を究極まで追求すると「美しさ」になる、と言われたことがありました。
だから、極限まで機能優先で特化した「兵器」は見た目が美しいのだと説明されていました。
ところが、新幹線ではコンピューターを使って空力的に機能追求した結果があの700系であり、JR東のE5系やE6系です。
コンピューターというのは、デザインセンスがないのかもしれませんね(笑)。

今回の700系引退は東海道ですから、山陽区間ではまだ走ることになると思われます。
東海道がN700、N700Aになってくると話題になってくるのが「次世代」です。
N700Aの後継は、1000系になるのだろうと推測されていますが、一説にはN700A−2のようにN700Aの改良型が投入されることになるのではないか、とも言われています。
N700Aが交替期に入る頃に、中央リニア新幹線開業が被ってくることがあるためです。
JR東海としては、リニアが開業すれば主力はこちらに移行します。
東京−名古屋の暫定開業であっても、この区間が減便される可能性もあります。
名古屋始発博多行きという列車が増加することになるかもしれません。
そうなれば、現行新幹線とリニアを同時に開発して行くのは大きな負担になります。
N700Aは東海道の古い路盤を走る列車としては一つの頂点に達しているので、今後はこのタイプの改良で乗り切ることになるのでは、と考えられているのです。
もちろん、その後東京−大阪間のリニア全通時には、東海道新幹線がどういう役割になるのか、明確になっていません。
しかし、「並行路線」的な考え方をすれば大幅な減便になることは想像出来ます。
リニアが大阪まで開通すれば、新大阪駅がリニアから乗り継いでさらに西へ向かう人たちや開通しているはずの北陸新幹線に乗り継ぐ人たちのための一大ターミナルとなると考えられます。
では、JR東海にかわって現行新幹線車両の開発をJR西が担うことになるのでしょうか?
今でも人気の高い500系を開発したのはJR西ですが、その後はJR東海と700系を共同開発したり、北陸新幹線用E7系をJR東と共同開発をしていますが、主体的な開発にはなっていません。
山陽や北陸は、現在の東海道のような集客力を持っていないので、開発費を回収するのも困難だということを考えれば、JR西がJR東海の車両開発を引き継ぐのは難しいでしょう。

そのリニアですが、東京−大阪間の建設には約10兆円が必要とされています(明石海峡大橋の建設費は1兆円でした)。
その建設費としての借入金返済を考えた場合、その運賃は現行以上に設定しなければならなくなることは明白です。
しかし、リニアのライバルとなる航空機は値下げ競争になっているのが現状です。
陸上を走るリニアの方が気候的問題への安定性を考える時にメリットがあるのですが、それでも運賃の差は大きな壁になります。
現在新幹線が多用されている背景には、10分から15分の間隔で列車が走っているのため時刻を考えなくても駅に行けばすぐに乗ることが出来ることにあります。
リニアでもそのような密度の濃い運用が出来るのでしょうか?
さらに、日本自体が総人口減少が顕著になってゆく時代の中で開通することになるので、その時代以降の経済や人の移動実態を考える時、JR東海にとって厳しい時代を覚悟しなければならないだろうと思われるのです。
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