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2015年10月21日11:05

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プロの流儀。

先日、某大手自動車メーカーのエンジン生産ラインを取材。最新設備を導入した新工場のため、現場は明るく、騒音や異臭もほとんどない。生産スピードも速くて作業効率もいい。作業員たちも目が合うと「こんにちわ」と笑顔になる。同行のカメラマンも嬉しそうにバシバシ写真に収める。

そして、最後の打ち合わせの時。メーカー側の担当者から写真データーの提出を求められる。「当社の知財部門でチェックの上、外部に出せる写真のみをあらためて報告させていただきます」とのこと。もちろん、カメラの中の撮影データーは全部消去。
僕もカメラマンも初めての経験でちょっとびっくりしたが、帰りの新幹線の中で、「さすが世界に冠たるメーカー。これくらいのセキュリティ体制でないとな。むしろ、メーカーにとってそれほどのメリットもない取材なのに、その心臓部を見せてもらっただけでもありがたい」と2人とも納得。缶チューハイで乾杯だ。

翌朝、家のコーヒー豆が切れたので近所のミニスーパーまで買い出しに行く。レジに並ぼうとすると、先客のおばあちゃんがレジ横に並んでいるおはぎを何度も見ながら突っ立っている。すかさず、レジのおばちゃんが、「おばあちゃん、こっちのお兄ちゃんを先にしてあげて」と優しく言葉をかける。おばあちゃんも、「ごめんごめん。家で甘いの禁止されてるから悩んでるんよ」と照れ笑い。

レジを済ませて、隣接しているタバコ屋に寄る。いつもの気のいい兄ちゃんが、「2個?」と聞いてくる。「うん」と僕。銘柄も個数も言う必要がない。ツーカーの仲だ。「3ミリ吸う?」と兄ちゃんがサンプルのタバコを2箱サービスしてくれる。3回に1回くらいの割合で何がしかのおまけをくれるのが常だ。前回はライター、その前はラーメン屋の半額券5枚だった。そのサービスというよりも気遣いが嬉しくて、その店の横にあるコンビニでタバコを買うことはまずない。

みんなプロだ!
外は抜けるような青空。雲ひとつない。
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