文系の教授って、こんな認識でもいいんだ。

■放送大学、政権批判の問題文削除　作問者「過剰な規制」
(朝日新聞デジタル - 10月21日 07:34)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3673087

思想研究はどんなものであっても学問の自由を侵すべきではないと思う。

けれども、「現在の政権は、日本が再び戦争をするための体制を整えつつある。」って、本当に「はぁ？」としか言えないレベルの誤認識.....。

日本が率先して戦争をするための体制を整えてるのではなくて、中国が戦争を仕掛けてきてるので、対応策をとらざるを得ないだけ。一応、この人は東大で教鞭とれる程度には日本語が分かるのだろうに、なんでこの程度の論理が理解できないのか？
　戦闘機の飛行距離が伸び、ミサイルの精度も上がってしまって、戦争直後では安全圏だったエリアが現在では安全圏足りえず、シーレーン防衛や離島防衛の重要性が増している。こんな状態で、軍事基地を海上に建設しだしたり、侵略を進める国があるから対策が必要になったのだが、順序が理解できない人が歴史専門とか、何かの冗談なのだろうか？認識能力全般のレベルを疑ってしまうんだけど.....？

中国は戦争を仕掛けてきてないという人もたまに見るけど、そういう人はたいていなぜか大日本帝国のやることはすべて侵略だと言い張るので笑ってしまう。相手国の領地/領海に敵対的に進軍し軍事基地を作ったり、相手政府を傀儡化させたりすることが侵略/戦争でない、なんていえば、世界中どこに行ってもかわいそうな人扱いされると思うけど、そういう人は平和主義を自称していて、いい人のつもりでいることが多いので、割と滑稽。

一方で「平和と自国民を守るのが目的というが、ほとんどの戦争はそういう口実で起きる」「表現の自由を抑圧し情報をコントロールすることは、国民から批判する力を奪う有効な手段だった」という部分は、この部分だけ取れば別におかしなことは言っていない。ただ、2015年現在、表現の自由を抑圧し情報をコントロールしているのは「マスゴミ」連中のほうがはるかに酷いように思う。マスコミがスポンサーの意向通りの酷いプロバカンダしかしてないので、そもそも世論形成が異常な状態になってしまっている。政府が情報統制をしているものとして、TPP交渉内容や軍事協定などがある一方、部分的にかなりアウトに近いマスコミ対策を自民政権はしているが、対応すべき政権側の対応もたいていマスコミが煽った変な世論対策が原因なので、個人的には政権をたたく気になれないんだよな.......。

憲法改正とかのためのまともな国民的議論なんてものすごく遠い道になりそうで、ほとんど無理だろうな、と思う。そろそろ憲法議論を性根すえてやるべきだと思うんだけどね。