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2015年10月15日15:53

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時代遅れの、日本マザコン論と欧米との比較。

「母親が息子を可愛がりすぎる」のはなぜ? 意外な“夫”との関係
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=132&from=diary&id=3663861
世界との比較、特に子育てになると、欧米との比較になって、だから日本はダメだなんていうのは、もう30年まえに終わった話で、それをいまどきこんなつまらないことを書いて商売になるのだから、ネットこそ遅れているね、っと。(って、すまん、これも時代遅れのオヤジギャグで!)

どこがダメなのか、確かにマザコン度は日本は高いと思うのだが、じゃあ、それは日本だけなのか?ユング心理学の河合隼雄さんの『母性社会日本の病理』はじめとする著作から引用すれば、母子関係は、確かに西洋によりも日本は密着しているが、もっと密着している国、文化はアジアにはあって、その代表としてフィリピンをあげていた。

そこからもっと発展して考えれば、西洋が父性が強いのは、やはりキリスト教の影響が最初あり、さらに近代化、工業化していくなかで、より強固になっていった。仏教的な、アジア的な農耕社会はどうしても母子密着になる傾向があって、それが近代化、工業化を受け入れてからも、残ってしまったということがいえる。

日本もまた近代化の過程で、欧米的な父親を発明できなかったということがいえる。かつての大家族の暴君であった父親とは、その一家の長男であり、その悪しき文化的習慣はいまも残っている。

息子がマザコン、だけではなく、母娘の葛藤も、いま大きな問題になっていて、こういうネットの記事ではどちらも母親の責任みたいな結論になっていて、なんの新味もない。

父親が、夫が、育児も家事もやらず、家族をほったらかしていれば、息子であれ娘であれ、母と密着してしまうのは当然なのだ、ということをなぜ指摘しない?

夫婦単位とか、母子供単位とかの問題ではないのだ。いや、いや、そうしたい気持ちがあるけど、なにせ仕事があって?だったら、なぜ家族が家族でいられない企業が、仕事があるような社会をきみは、あなたは認めるのかね?本当に家族を守りたいのなら、もっとちがう生き方だってあるはずじゃないのか?という問題なのである。

私が思うに、欧米の子育て(性的な問題があるから授乳は早めにやめる???なんて話、初めて聞いたぞ!いったいそんなバカな子育てをどこの国がやっているのだ?)は、個人を、個人の自立を強調しすぎる。人は生まれるときも1人、死ぬときも1人、だって?そんなのは嘘だろ?(笑)生まれるときはそこに母親がいて、看護士さんが、医者がいて、父親の心配のなかで生まれてくるのだし、死ぬときも自分の家族に見守られて死んでいくのだ。1人で生まれ、1人で死ぬなんて傲慢だ。

つまり人は1人で生きられるほど強い存在ではない、それを欧米は認めようとしない。強くないからパートナーを、家族というチームを必要とするのだ。

それを認めないから、甘えること、甘えられることも許さないから、孤独になり、精神を病んでいくのだ。

いつまでもこんな低レベルの議論をしていては、なにも進まないし、いまの日本のリアルでさえもなにも見えてはこない。



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