2015.10.12
ハンブルクバレエのダンサー紹介、プリンシパル編その2 です。
◆Carolina Agüero カロリーナ・アグエロ
バレエ団の公式ページ
http://www.hamburgballett.de/e/bio/aguero.htm
確かなクラシックのテクニックを持ちながら、可愛い少女から色っぽい大人の女まで、いろいろな役を演じ分けることのできるダンサーです。華がある人できれいな衣装着るとすごく映えるんですが、一方、オテロの中のエミリアみたいな虐げられる役も何とも上手い。カロリーナ・アグエロは、今回の来日公演では真夏の夜の夢のヘレナを演じると発表されています。彼女はコミカルな演技も得意だし、シルヴィアのヘレナとどう違うのかも楽しみ。ノイマイヤー作品は、演じる人によってかなり役の見え方が変わり、作品の雰囲気がガラリと変わりますので、もしご都合がつく方はぜひ真夏は違うキャストでも見てみて下さい。
◆Alexandr Trusch アレクサンドル・トゥルシュ
バレエ団の公式ページ
http://www.hamburgballett.de/e/bio/trusch.htm
ハンブルクで一番若いプリンシパル。背はさほど高くありませんが、でも彼のやわらかでキレのよい正確な踊りはとても気持ちがいい。今シーズンはほとんどの作品で主役級を踊り、エレーヌとともにバレエ団を支える大黒柱ともいうべき存在。今度の来日公演では彼の主役作品がなくて残念ですが、真夏の夜の夢でパックを演じてくれるのではないかと期待しています。若さとエネルギー溢れる彼のパック、一度観たことがあるのですが、演技面ではきっとその頃より進化しているはず。楽しみです!
◆Edvin Revazov エドウィン・レヴァツォフ
バレエ団の公式ページ
http://www.hamburgballett.de/e/bio/revazov.htm
今年のバレエフェスティバルに、公私ともにパートナーであるアンナ・ラウデールとともに来日したのでご存知の方も多いかと思います。もう少し詳しい方々には、ノイマイヤーの「ヴェニスに死す」という作品のタッジオ役ということでも有名。金髪長身で美しいルックスを持ち、昨シーズンは怪我でほとんど舞台に乗れませんでしたが今シーズンは最初からいろいろな作品で主役級を踊っています。彼の持ち味は何といってもそのルックス。今回の来日公演では真夏の夜の夢のライサンダー役と発表されていますが、私としてはむしろリリオムのGatekeeper(地獄の審判?)役の方が彼のよさが出ると思う。長身なだけにコンテっぽい動きをするととても映えるし、何よりこの役の真っ白なスーツをあれだけ格好良く着こなせる人はあまりいない!
◆Anna Laudere アンナ・ラウデール
バレエ団の公式ページ
http://www.hamburgballett.de/e/bio/laudere.htm
エドウィンのところで触れたとおり、今年のバレエフェスで初来日したアンナ。私は、彼女に関しては、クラシカルな動きよりもコンテっぽい動きの方が好き。ハンブルクの女性陣の中では長身なのと、体の使い方が大きいので、とても映えるのですよね。あと、彼女は少し寂しい雰囲気があり、明るい役よりも寂しい役の方が似合う気がします。オテロのデズデモーナはとてもよかったです。
◆Leslie Heylmann レスリー・ヘイルマン
バレエ団の公式ページ
http://www.hamburgballett.de/e/bio/heylmann.htm
レスリーは、ブラジル人らしい明るいオーラを持ったダンサー。ただその踊りは強靭で力強いな、といつも思います。ハンブルクでまだあまり主役級を踊ることはないですが、サブで重要な役をきっちりつとめて作品をいつも支えています。今回はヘレナ役を踊るとのこと、彼女の天性の明るさが生きるのではないかな。
プリンシパルで触れなかったのは、ロイド・リギンスとイヴァン・ウルバン。彼らは今回ほとんどダンサーとしては出演しないのではないかと思われます。
次回は、ハンブルクバレエで活躍している日本人ダンサーさんの予定。
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