１０月５日の誕生花・棕櫚（シュロ）

１０月５日の誕生花と花言葉は、ゴテチャ［色待宵草］（陽気）、吉祥草［キチジョウソウ］(観音草)（吉事）、クコ（お互いに忘れましょう・誠実）、コスモス〈黄〉（たおやかさ）、チグリシア（鮮やかな場面）等々があります。今回は、棕櫚［シュロ］を取り上げます。花言葉は、「勝利」です。


ヤシ科ヤシ属の植物です。インド北部、ネパール、ビルマ北部、中国に６種類が分布しています。日本では九州地方南部に自生していますが、ヤシ科の中では耐寒性が強いため、近年の温暖化により、東北地方でのノジュロの群生も見られます。属名のトラキカルプス（Trachycarpus）は、ラテン語でトラキス（trachys）は「でこぼこ」の意味、カルポス（karpus）は「果実」の意味を表し、果実の形に由 来しています。
生長も遅く、手間もかからず、横枝も張らない事から、庭園樹として利用されます。幹に生えた毛(繊維)はシュロ縄やたわしの原材料として利用されたり、葉はさらして乾燥させ帽子や敷物やたこ糸で束ねてハエたたきやホウキ等に加工して使っています。
1830年、出島からヨーロッパへフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが伝え、棕櫚種の形容語は、イギリスの植物学者ロバート・フォーチュンに献名されました（ワジュロの学名fortunei）。