ミュージカル史上不朽の名作をご堪能しました。
本ミュージカルを最強たらしめているもの――それは
表題曲「サウンド・オブ・ミュージック」、「ドレミの歌」、「エーデルワイス」、
「私のお気に入り」(これを聴くと京都に行きたくなる…)をはじめとする素晴らしい名曲の数々。
作曲作詞を手掛けたのが「ロジャース&ハマースタイン」こと
作曲家リチャード・ロジャースと作詞家オスカー・ハマースタイン2世の黄金コンビです。
『南太平洋』『王様と私』など数々の傑作を生みだした、
米ブロードウェイにおける横綱級クリエイターでした。
さて現代のミュージカル界における横綱級クリエイターとして第一に名を挙げるとすれば、
『オペラ座の怪人』や『キャッツ』などヒット作を多数手がけた
英国ウエストエンド最大のミュージカル作曲家・アンドリュー・ロイド=ウェバーに
他ならないでしょう。
このロイド=ウェバーがミュージカルを志す原点となったのが
子供のころに観た『サウンド・オブ・ミュージック』でした。
ミュージカルの基本的魅力がぎっしりと詰まった古典的名作ですから、
ロイド=ウェバーも含め、おそらく世界中の殆どのミュージカル作者にとって、
原点になっているのではないでしょうか。
そしてロイド=ウェバーは原点に触れた時から、
この作品をいつか自分自身の手でプロデュースし、大ヒットさせたい、
と思うようにもなったそうです。その夢を叶えたのが2006年。
主役マリア役の女優を選出するためにテレビのオーディション番組を仕掛け、
それが大変な反響を呼び、舞台も大ヒットしました。
このアンドリュー・ロイド=ウェバーが製作した
『サウンド・オブ・ミュージック』を上演しているのが、劇団四季なのです。
ロイド=ウェバーが関与したからと言って、ストーリーも楽曲も基本的には
オリジナル通りです。では、何がロイド=ウェバー版なのか。
映画では大自然の風景の中で登場人物が歌うシーンが多かった。
しかし舞台でそれをやることは当然限界があります。
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