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2015年10月01日07:55

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ピクセル(Pixels)


 自転車に乗った主人公の少年サムが住宅地を走っている。街に新しいゲームセンターができたんだ! 親友ウィルを誘って遊びにいこう。こいつは太っちょだけど愉快なやつだ。ふたり並んで自転車をぶっ飛ばす。コインはたっぷりある。

バックに流れる音楽はチープトリックの『サレンダー』。最高にゴキゲンなロックンロールだ!

ゲームの腕前なら世界一を自負するサムは、NASA主催のゲーム大会に出場する。あらゆるゲームでハイスコアを叩き出し、順調に勝ち進んでいく。決勝戦のゲームは『ドンキーコング』。対戦相手としてあらわれたのは、自称ファイアーブラスター(火炎噴射男)こと、エディだ。しかし、努力の甲斐なくサムは敗北した。サングラスの奥で勝ち誇った笑みを浮かべるエディ。

ビデオゲームの勇者たちの戦いを記録したビデオはロケットに積み込まれ、人類の偉大な文化資料として宇宙へと打ち上げられた。だが、このことが33年後の地球に重大な危機をもたらすことになる──。(exciteウェブより)







小さい頃、自分は女の子だったのでゲームはほとんどやらなかったのですが(やってもどうせヘタだった)、出来の悪い真ん中の弟が、なぜかゲームだけはできるんです(笑)。日本でアメリカほどアーケードゲームが盛んだったのかどうかはさておくとして、最初はやや大きめの携帯型(?)ゲームに始まって、持ち運びに便利な小さなゲーム機、そして出始めの「ファミコン」続いて「スーパーファミコン」へと進化し、テレビに繋いでは大声を挙げながら興奮していたものでした。少し大きくなると、攻略本なども買っていた模様。中学生の頃には塾をさぼってゲーセンに入り浸っていたことも。ああなると、親がどんなに手を打っても必ずそれをすり抜けて遊び呆ける方へ。

それは必ずバレるので、歯が折れるほど張り倒されるのですが、でもやっぱり同じことをするんですね。男の子って怖いと、感じていた姉(私)でした(笑)。

それで、弟がやっていた「マリオブラザーズ」「ドンキーコング」「スーパーマリオブラザーズ」なんかは、BGMと共に私の記憶に残っているわけです。末の弟くらいになると、「ハンバーガーなんとか」とか言うハンバーガーの中身を少しづつ積み重ねて作ってゆくゲームもあったりして、末弟の友人が「キュウリの切り身」と呼んでいた緑のブツもあったりしました。

ともかく、私自身はゲームを攻略したことはなかったけれども、ゲームと成長の記憶は密接に結びついていて、この歳になると哀愁さえ感じるわけです。いえ、中の弟は親泣かせでしたけどね、確かに。

さて、映画です。これは画像的にもおもしろいということで、子供たちも連れて行ったのですが、不思議にもあの時代を知らない子供たちに大ウケでした。特に高校生の娘にはバカ受けで、「音楽もよかった」とかで感動しておりました。私個人的にはもう少し「ドンキーコング」などのBGMを聞きたかったのですが、映画は演出上、「we will lock you」がかかってました。でも、場面には絶妙にマッチしておりました。

子供の頃に名だたるゲームプレーヤーだった少年たちも、今や冴えないヲタクになり、細々と暮らしております。しかし、なぜか仲間の一人が大統領になってるんですね。確かに性格のいいナイスな奴なんですが、この辺が突飛な設定だと思いました。それで、子供の頃にゲームキャラを使って宇宙に発信してみたメッセージが無事に届いていたようで、しかも宇宙人はそれを真に受けたみたいで、地球のキャラ(要するに表示されてあったゲームキャラ)を用いて地球に攻め込んでくるわけです。当の宇宙人は侵略されてはたまらん、と必死だったのでしょうが、ふざけて送った地球人はびっくり仰天。しかも、すべてピクセル化して送って来るとは大した技術。その予想もできない動きにおろおろするばかりです。

で、何度か攻撃されているうちに「ゲームだ!」と気付くわけです。ならばゲームの攻略通りに攻めればいいわけです。普段はちょっととんちんかんな大統領ですが、ここから本領発揮。昔のヲタク仲間を集めて宇宙人に対抗します。

ゲームが上手い人と言うのは、天性の才能があると思うのです。ひらめきというか、そのゲームの本質をつかむ才能と言うか。なので彼らが、武器を使って攻撃する方法を軍隊の強〜い男達に指南しても、彼ら(軍人さん達)には出来ないんですね。結局、ヲタクたちだけで対抗することになります。

ところでこの映画には、俳優さんが演じているとはいえ、「パックマン」の生みの親、岩谷(?)教授という日本人が登場します。教授は「パックマン」は本当はいい奴なんだと信じて話し合いで解決しようとしますが、中身は宇宙人なので通じません。なんだか哀愁でした。

と、ともかく、いいかげんでありえない内容で、アホらしいといえばアホらしいのですが、頭カラッポにして楽しむにはいいと思います。ただ、言われているほどゲーム戦にフォーカスした内容ではないので、本当にゲームをして来た人たち、そしてそういう内容に期待した人たちには、かなりの肩透かしではないかと思います。ここが「駄作」と言われる所以かな、とも思います。散々煽りましたからね。

多分続編はできないでしょう(笑)。
 
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