大きな石が転がっていました。
道はその石に塞がれて、通れないどころか先に何があるかもわからない。
いつからそこにあるのか、いつまでそこにあるのか。
その石は、石の意思によって、そこにあり、人の意思ではどうにもできない。
道は、ここで行き止まり。
石のせいで、 必然的に行き止まっています。
この先に何誰がいるのかどんな暮らしぶりなのか。石の意思によって閉ざされた世界。
蓋をされた大きな壺。
世界はその石によって分断され、二つの世界は交わることもなく、時間を経過し続けているのです。
その石の意思によって。
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