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2015年09月29日08:03

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既に「賽は投げられた」のか。

安保法案成立、湾岸戦争以来の宿題片付く 首相の手法に批判も
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=3624070

「平和安全法案」という名の安全保障法案が可決されました。
このままならば、国会開催中に判明した防衛省のスケジュール通りに進み、
さらに既成事実を積み上げ、憲法や「歯止め」がなし崩しになっていくように感じていますが、
まだ実行されていないことで、困難ながら踏み止まれる可能性を考えています。


この法案では政治家や官僚のメンツが優先され、国民の扱いがないがしろにされたと思います。
自身の力や必要性を誇示したい自衛隊の幹部や防衛省であったり、
外交力を棚に上げ、評価されなかった過去をこの先回避したい外務省や政府であったりが、
「憲法違反」と指摘されても成立にこだわった、という面もあったのではと考えています。

これまで「特定秘密保護法」や「道徳の教科化」、そして今回の「安保法案」含めて、
「靖国参拝」から始まった「安倍総理のやりたい事」はあらかた終わったように思いました。
「経済最優先国会」を掲げながら、やりたい事に集中してきたこれまででしたが、
今回は早々に「次のステージ」として「経済最優先」を改めて表明しました。
しかし、当初の「2年で物価上昇率2%」も、それによる「経済の好循環」も果たしておらず、
ここでの新たな目標設定は、アベノミクスが失敗に向かっていることを示していると考えます。
もしこの仮定通りならば、アベノミクスが生み出したプチバブルの崩壊する影響が広がり、
株価維持の為に投入した年金資金が焦げ付くことによる将来不安がより深刻化し、
既に短期的な景気対策を失った日本経済が崩壊へと進んでいくように思います。

「平和安全法案」が施行されれば、「平和憲法を守り続けた国家」としてのブランドを捨て去り、
他国との同一化が進む事によって「普通の国」に成り下がることとなります。
今まで持ち続けた「平和国家」という世界において稀有な独自性を利用すれば、
他国では絶対真似できない「キリスト教とイスラム教の橋渡し」も不可能ではなかったのに対し、
これからの日本は「便利な下請け軍事国」としての地位を確立していくものと思われます。


アベノミクスによる日本経済の崩壊が徐々に、しかし着々と進んでいく中で、
米軍との一体化が進み、米軍の代わりに自衛隊が世界中に派兵されていくことで、
かさむ軍事費と失われる自衛隊員の生命が、日本の新たな負担となっていくことと思います。

第二次安倍政権成立当時には、多くの人が肯定的だった「アベノミクス」が、
2年以上経って「アベノミクス」に対して疑問を呈する人が目立ってきた様に、
今回の「平和安全法案」も、将来的に示されたはずの有用性が現実味を帯びてくることなく、
弊害がはっきりしてきて初めて、肯定者の賛同の声が消えていくように思います。
「アベノミクス」も「平和安全法案」も失敗だったと認識できる状態になってしまったとしても、
二度と元の状態に戻せない政策であることを考えると、実に残念ではありますが・・・。
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