【政治】間違った方向へ驀進してますな

　３年前の総選挙で語られた「金融緩和」「財政出動」「成長戦略」という最初の「第三の矢」に比べると具体性が乏しいですね。もっとも総選挙で言っていた第三の矢も実際やったのは第一の「金融緩和」だけで「財政出動」せずむしろ増税と支出の削減という緊縮財政を敷いていますし、「成長戦略」も派遣法の改悪や農協解体や外国人移民受け入れといった小泉構造改革の２匹目のどじょうになっているため（もともと「成長戦略」と構造改革はイコールかもしれませんが）完全に言行不一致でしょう。


　新三本の矢も「一億総活躍社会」って子供も女も社会に出て働けってことでしょうか。「くたばれ専業主婦」とでも思っているんでしょうか。それって共産主義国家じゃないのかと思ってしまいますよ。あれですかね、安倍総理は供給が需要を作るとでも思っているんでしょうかね。完全に竹中平蔵さんの経済理論そのままじゃないですか。


　介護離職ゼロも近づけたいなら職員の報酬を増やすべきところなのに実際の政策は介護報酬の削減によるさらなる報酬の削減です。それでどうやって離職を止めるんですか？ああ、介護職を外国人にやらせれば離職ゼロになると思っているんですね。「日本人には生活すら苦しい金でもあいつらにとっては母国へ送金できるくらい高給だし、待遇に文句言わないだろ」と考えているんですね。「移民国家ニッポン」へのカウントダウンですねえ。


　安倍政権の基本的な経済政策が金融緩和一つを除いてすべてが名目GDPも実質GDPも下げるデフレ促進政策ばかりでどうやって名目GDP６００兆に押し上げるつもりなのかわかりません。私なら新三本の矢として第一の「金融緩和」と第二の「財政出動」と第三の「消費税免税」によって名目GDPを引き上げますよ。そっちの方が長い目で見ても税収にはいいはずですしね。それをしない安倍政権の経済政策は一貫して間違った方向へ驀進中ですね。


安倍首相「ＧＤＰ600兆円」表明へ、介護離職ゼロ目標も＝政府筋
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