本日は、大人の男性向けの文章です。
女子供に対する配慮は一切しません。
題して
「強国が敗れるとき」
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１９日、スプリングボクスがジャパンに敗れ、ハイネケ・メイヤー監督は、早速猛烈な批判にさらされています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150921-00000002-spnannex-spo
強国が敗れるときには、どのような共通点があるでしょうか。他競技の例から考えて見ます。
�‐赦贈僑廓�、ソウルオリンピックでの日本柔道
�∧神�２４年、ロンドンオリンピックでの日本柔道
�〇廚そ个垢里盞�ですね。この５年前から大学生の柔道団体が全日本学生柔道連盟と全日本大学柔道連盟に分裂しました。上部団体である全日本柔道連盟が全日本学生柔道連盟を承認せず。オリンピックにつながる大会に同連盟所属の大学の選手を参加させない、などの強硬措置をとり、対象となった大学の柔道部員がその大会に押しかけて観客席からシュプレヒコールを挙げるなど、相当みっともないことになりました。そんなことを続けて迎えたソウルオリンピック。−６０から−９５まで惨敗。優勝は＋９５キロの斉藤仁だけでした（このとき女子は公開競技でメダルをカウントせず）。
�∋廚そ个垢里盞�ですね。女子強化選手に対する園田監督の暴力問題、全日本柔道連盟の不明朗会計問題、吉村強化委員長の人格問題などの「身から出た錆」で内紛を繰り返した日本柔道。ロンドンオリンピックで男女ともに惨敗に終わったことは記憶に新しいことです。
どちらもハイレベルな選手が限界まで自分を追い込む練習をしてオリンピックを迎えたことには変わりません。しかし、選手個人の努力とは別の次元で、国内に大きな問題を抱えているときには、それが有形無形の足枷となり、本番で選手の足を引っ張るのです。
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では今回のワールドカップで南アフリカにどんな問題があったのでしょうか。
それは、「逆アパルトヘイト」です。
今年に入ってからスプリングボクスを悩ませているのは、「人種問題が絡んだ国内の政治圧力」でした。（例えばベースボールマガジン社刊ラグビーマガジン１０月増刊号『RUGBY WORLD CUP 2015』72頁）。
非白人で構成する国内最大の労働組合とその支持政党「ＡＮＡ」が、「ラグビー南ア代表は公正な選考が行われていない」と非難し、スプリングボクスをワールドカップに参加させないよう裁判所に提訴。
同時にＷＲ（旧ＩＲＢ）に対しても南ア代表の参加資格を停止するよう申し入れました。ハイネケ・メイヤー監督は、当然「最高のチームを作るうえで人種や肌の色は関係ない。私は最高のチームを作る」と主張しましたが、結局メンバー３１人の中に非白人を９人（内２人はカラード）選出。
南アが戦略的プランニングに掲げる「３０パーセントの非白人選手をワールドカップスコッドに入れる」という目標に近づけさせられたのです。
ブライアン・ハバナ、ＪＰピーターセン、テンダイ・ムタワリラなどは、非白人であっても選ばれて当然ですが、南ア屈指のフランカー、マルセル・クッツェーとハインリヒ・ブルゾーが落選の憂き目を見ました。逆にテストマッチで一度も先発したことの無いシヤ・コリシや、一度もスプリングボクスに選ばれたことの無いルディー・ペイジが選出されました。
その結果が、７〜８月前半に行われたザ・ラグビーチャンピオンシップでの３連敗（最下位）。対アルゼンチン戦の初敗戦。です。
大人の男性の皆さんであれば、昨年のザ・ラグビーチャンピオンシップでのスプリングボクスは、オールブラックスに勝利したことを覚えているはずです。ニュージーランド代表を破ったチームが、１年もしないうちにアルゼンチンに敗れてしまいました。
そして、今回の対ジャパンの敗戦です。
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むろん、このような事情があるにせよ、今回のジャパンの勝利の価値を何ら減じるものではありません。
また、今回のジャパンが世界中のどの代表チームよりも豊富な練習をしてきたことも事実です。
作戦も見事でした。
８月の対世界選抜戦と対ウルグアイ２戦では自陣から徹底してボールを回す戦法を採って敵将ハイネケ・メイヤー監督にジャパンに対する誤った認識を植え付け、昨夜の対戦では一転して五郎丸にキック戦法をとらせたのは、ジャパンのエディ・ジョーンズ監督が「すべてはワールドカップの対南アフリカ戦のために」と言っていたこととの整合性を改めて感じさせました。
ボクスの選手は戸惑ったと思います。
また、南アフリカの内情を良く知るジャパンのエディ・ジョーンズ監督は、現地のマスコミを利用することも忘れませんでした。
曰はく「ジャパン相手の試合にスカルク・バーガーとヴィクター・マットフィールドを出すなんて、南アは相当ナーバスになっているようだ」
曰はく「ポイントはセットプレー。特にスクラム。きちんとしたプロのレフリーにちゃんと裁いてもらいたい」
前者の発言でハイネケ・メイヤー監督をイラつかせ、後者ではスクラムで日本に不利な判定をしないよう、レフリーにもしっかりクギを刺しているのは見事です。
エディー監督をあと１ヵ月半で手放すのは本当に惜しい限りですが、しかたありません。
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さて、これで水曜日に対戦するスコットランドは、絶対に冒険をしてこないでしょう。キック処理（特に高さ５０メートルは上がるハイパント）への対処がカギを握ります。
スコットランドにラックで一度ボールをとられたら、なかなかボールを奪えないでしょう。帝京に対して為すすべが無い早稲田と同じ状態になります。負けないラグビーに徹するときのスコットランドは、本当に始末が悪いです。
シックスネーションズでの対イタリア戦を見ればわかります。
２３日、水曜日、午後１０時。
再びの奇跡を祈りつつテレビの前に座ります。
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ハウプマン様
これでいいですか。眠くてたまらないので。もう寝ます。
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