高野山は宿坊で一泊。
部屋食だという触れ込みは、あっさり裏切られ
別部屋で夕食。もちろん、ビールが旨い。
翌朝、ご近所さんは和歌山からフェリーで徳島入りだったが
テレビをつけたらチリ沖地震で津波注意報が出たり、避難指示が出ていたり。
夜中の三時に宿泊客が右往左往する音で目を覚ましたが
そのとき、ケータイに警報が入ったのだと合点がいった。
結局、フェリーは運航してくれるようで
ご近所さんとはケーブルカーの高野山駅でお互いの無事を祈って別れた。
南海電車は、隣にブロンドの超美人が座り
何かと色っぽいしぐさをするので
あわや駅を乗り過ごすなどオレには似合わぬアタフタがあり、
それでも何とか大阪府羽曳野市古市に着いた。
古墳群の町である。
ウォーキングマップを手に
日本武尊白鳥陵や仲哀天皇陵や
日本第2位の大きさを誇る応神天皇陵を巡った。
何度かルートから外れそうになるのを
イチジク農家のおじさんや花壇を手入れするお姉さんに助けられながら
5時間に及ぶ探索であった。
市役所の隣、墓山古墳の脇にプレハブの市文化財展示室があった。
「見学の方はインターフォンでお知らせください」にびっくりしたが
展示室を新しく建直すまでの急場のしのぎらしい。
大急ぎでやって来た人がセキュリティロックを解除してくれた。
先月の神戸五色塚古墳や今日の古市古墳群で湧き上がった疑問点を
矢継ぎ早に質問する見学者にその人(多分学芸員さん)は丁寧に答えてくれる。
オレはいつも妄想の暴走だが、その人は、地道な発掘調査の
上に積み上げた言説で説得力がある。
そして、何よりも古墳が好きだということがわかった。
絶対、いいひとだよ。
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